2019.4.9
第8回 「︎世界にたったひとつだけのニー」
あれはたしか10年ほど前のことでしたワ。
アタクシが初めてニー様の存在に気がついたのは…。
友人たちとの集合写真をSNSにアップしようとしたところ、SNSがこう尋ねていたのよ。
「どなたですか?」って。
だからアタクシ、ひとりひとりにタグ付けして回ったワ。
でも、画面の下の方にも一箇所だけ、誰もいないのにSNSさんがまだ尋ねてくるの。そう、アタクシのちょうどお膝のところに……。記憶ではそんなところに誰もいなかった。おかしいと思って拡大してみたら、アタクシのお膝に
ひいぃぃぃ!!!
小人のオジさんの顔が!!!
アタクシ、恐怖にうち震えながら3度も見てしまったワ。
前回ご紹介した真鍋かをり様のTwitter投稿の話もそうですけど、アタクシも心霊写真じゃないかしら?と、あまりに衝撃的でゾーっとしたのよ。
でも人って不思議なものね。怖いもの見たさかしら、写真だけじゃなくって、思い切って鏡の前に立って自分の膝を確認したいって渇望が湧いてきましたの。そしたら案の定、鏡に映ったアタクシの膝にも小人が笑いかけるように鎮座しているじゃありませんか! これはアレよ。心霊写真じゃなくって、もはや人面疽じゃないこと!!! もうおヨメに行けなくなっちゃうんじゃないかしら?と……。
ふぅ……。
でも、アタクシ調べてみましたの。ありとあらゆる方のお膝をインターネットという文明の利器で。そしたらほとんどの確率でどんな方のお膝にもちゃんとお顔が現れるって判りましたのよ。最盛期のスーパーモデル、ナオミ・キャンベル様には「ムンク顔」、以前もご紹介したブリジッド・バルドー様には本人のお顔とそっくりな「バルドー顔」。
あの人にも、この人にも……。
あら、みんなにもいるじゃない!
って思ったら、ただのお膝の顔とは思えなくなって。
心霊写真でも人面疽でもないのだとしたら、アナタ、これはアタクシたちを見守る守護天使に近いんじゃないかと!! これはむしろ「ニー様」とお呼びしたほうがしっくりくると合点がいったの。実際に、アタクシが自分のニー様を開放的にして、膝を出してからのほうが、人生が上向いてきたのよ。
それからよ、アタクシがニーハンターになったのは。
だからアタクシが声を大にして言いたいのはね、ご自身のニー様の存在に気がついたなら
「びっくりしちゃってもいい。
でもちゃんと愛してあげて」
ってことなの。
暖かな日差しが増えて、そろそろ春らしいふんわりスカートの映える季節が始まるワ。だからどうか皆さん、ご自身のニー様に自信を持って「三十路過ぎたら、膝出せな〜い!」なんておっしゃらずに、どんどん個性豊かなニー様を開放してあげてね。
アタクシからは以上よ。また次回お目にかかりましょうね。