2023.6.7
地下アイドルとの衝撃の〈ぬいぐるみ〉セックス?!──AV男優しみけんのセックスハウツーを頼った理由
トイレで見つけたものは……
睡眠が十分でないのに目が覚めてしまったのは、尿意のせいだった。スマホの画面を見ると、16時過ぎだった。彼女を新大久保駅に送ってから、2時間ほど経っていた。LINEの新着通知が来ていたのでLINEのアプリを開くと、
「新幹線で隣に座ったおばちゃんがトートバッグにシナモンのふわふわマスコットつけてて、それ見たらなんかムラッとしちゃったんだけど笑」
と、1時間以上前に彼女からメッセージが来ていた。
「もうシナモンのことを性的にしか見れなくなっちゃったね」と返信して、さらにシナモンのスタンプを購入していくつか送ってから、トイレに向かった。
用を足そうとすると、ファミマのレジ袋が便器の脇に落ちているのが視界に入った。そのレジ袋の中を確認すると、片手に収まるくらいの大きさの、何かを包んだように巻かれているトイレットペーパーが1つ入っていた。巻物のようになったそのトイレットペーパーを広げようとすると、なにかノリのようなものが引っ付いているみたいに、ペリペリと乾いたような音が鳴って、トイレットペーパーが途中で破れた。広げようとすると何度も何度もペリペリ音を立てながら途中で破れてしまう巻物のようになったトイレットペーパーをなんとか広げてゆくと、中から赤紫色になった細長いタンポンが出てきた。セックスをする前にトイレに入った際、彼女が捨てていったもののようだった。その赤紫色になったタンポンを鼻の先につけて、鼻から思い切り息を吸ってみた。よかった、と思った。好きな臭いだった。
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次回連載第10回は7/5(水)公開予定です。
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