2023.6.7
地下アイドルとの衝撃の〈ぬいぐるみ〉セックス?!──AV男優しみけんのセックスハウツーを頼った理由
ぬいぐるみで性的に興奮する
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「起きてほしいの」
彼女の声で起きた。スマホの画面を見ると、昼の12時過ぎだった。
「明日、大阪でライブがあるから前乗りで今から品川駅に行かなきゃいけないの」
隣でうつ伏せの状態でスマホをいじりながら彼女は言った。彼女が抱いて寝ていたはずのシナモンは、枕元に寝転んでいた。シナモンの耳の根本を持って、「そうなんだ。ライブ頑張ってね」と彼女の頬を耳の先っぽで軽く2度3度叩くと、彼女の頬は緊張がほぐれたように下がって鼻の下が伸び、頬が少しだけ紅潮した。
「やばい。なんか今、セックスしたいって思っちゃったんだけど…」
シナモンの耳の先っぽで頬を軽く叩いただけでセックスがしたくなるなんて、そんなことがあるだろうか、と思ったが、彼女は嘘をつくタイプではなかったから、本当にそうなのだろうと思った。僕も試してもらおうと思い、彼女にシナモンを渡して、2度3度、耳の先っぽで頬を叩いてもらった。さすがにセックスをしたいと思うまではいかなかったが、確かに他にはない気持ちよい感触だった。
シナモンの頭から末広がりにぶら下がっている長くて白いふわふわな耳の先は、シナモンの体幹から大きく離れているからか何の力感もなく、頬に接する表面積が広いこともあってか、触れられた者のなにをも侵害することなく寄り添ってくれるような、優しい触り心地だった。
もう一度やってと言わんばかりに彼女がシナモンを手渡してきたから、また2度3度、シナモンの耳の先で彼女の頬をぽんぽんと叩いた。
「えっ、なんか本当にムラッとするんだけど…」
と言って、シナモンに煽られた欲情を僕にぶつけるかのように彼女がキスをしてきた。
「じゃあ、セックスする?」
と聞くと、
「生理だからだめ」
昨夜と同じことを彼女は言った。そういえば生理だと何が気になるのか聞いていなかったと思って、
「生理だと、なにが気になる?」
と聞くと、
「汚れるから。あと、臭い」
ということだった。自宅の布団が汚れるのは、特に気にならなかった。汚れというものは思い出になるから、むしろ好ましいくらいだった。
臭いに関しても、きっと大丈夫だろうと思った。一般的にくさいとされる臭いであったとしても、相手に少なからず好意を抱いていれば、それは好きな臭いになると思ったからだ。
においには、いい匂い、くさい臭い、という軸と、好きなにおい、嫌いなにおい、という軸があると思う。いい匂いのほとんどは好きな匂いになるし、くさい臭いのほとんどは嫌いな臭いになる。でも、いい匂いが嫌いな匂いになることもあれば、くさい臭いが好きな臭いになることもある。特に人のにおいの場合には、相手に対する好き嫌いの感情がそのままにおいの好き嫌いと密接に結びついたりもするから、いい匂いを嫌いにもなりやすいし、くさい臭いを好きにもなりやすい。においは残酷なまでに相手に対する自分の感情を明らかにしてしまうところがある。自分の彼女に対する感情の正解を知りたいと思って、彼女が嗅がれたくないというその臭いを、嗅いでみたいとすら思った。
「汚れるのは思い出になるからいいし、臭いは気にならないよ」
正直に思ったことを伝えると、彼女は何も言葉を返さなかった。それから数分の間、黙ってキスをし続けた。
「じゃあ、する」
しばらくの沈黙は逡巡だったようで、ふいに唇を離した瞬間、彼女はそう口にした。
「品川駅は、行かなくても大丈夫?」
「自由席のチケットだから、別に遅れるのはどうとでもなるの。向こうに行っても、今日は飲み会があるだけだから遅れてもよいし」
と彼女は言って、それから「ちょっとトイレ行ってきていい?」と起き上がると、床に落ちていたファミマのレジ袋を手に取ってトイレへ向かった。その間、僕はバスタオルをベッドの腰の部分に広げて、仰向けに寝ながら彼女のことを待った。
「今ね、タンポン取り出してきたんだけど、引くくらい濡れてた」
トイレから出てきて隣で仰向けになった彼女が、こちらに顔を向けて言ってきた。スカートの裾をまくって彼女の下着を脱がせようと指を掛けると、
「4日目だし。大丈夫か!」
と開き直ったような声を出して、彼女は自分で下着を脱いだ。彼女の脚を広げさせて女性器を舐めようとすると、「さすがにそれはやめて」と断られた。指だけで前戯をして、彼女が騎乗位が好きだというからしばらく騎乗位をしていると、
「後ろからもしてほしい」
と言って彼女が四つん這いになったので、後ろから挿れた。
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