2019.11.25
数字で一目瞭然! あなたは「お金は出すが全く口は出さない、政治家にとって都合の良いお客さん」ではないですか!?
「すべての選挙にはドラマがある!」
みなさんは、選挙に立候補した人が自分の目の前で股間をあらわにする瞬間を目撃したことがあるだろうか。
候補者におもちゃのピストルを向けられ、「バーン」と撃たれたことがあるだろうか。
黒いスーツを着たSPに両脇を固められて演説を聞いたことがあるだろうか。
「記事を書いてくれてありがとう」と候補者に言われた翌日に「お前を訴える。法廷で会おう」と言われたことがあるだろうか。
私はすべてある。しかも、これらは私が20年にわたる選挙取材で実際に経験してきたことの、ほんの一部にすぎない。
たった数行では語れないほどのエピソードが選挙にはある。スリルにあふれ、次の瞬間には何が起きるかわからない。だから選挙の現場は面白い。ぜひ、みなさんにもそんな感覚をわかってほしくて連載を始めることにした。
私は20年以上、国内外で選挙の取材をしてきた。わりといろんなタイプの選挙を自分の目で見てきたほうだと思う。
海外の選挙でいえば、アメリカ大統領選挙、上院議員選挙、カリフォルニア州知事選挙、ロシア大統領選挙、台湾総統選挙。
日本の選挙でいえば、衆議院議員総選挙、参議院議員選挙などの国政選挙はもちろん、全国各地の知事選挙や市長選挙、区長選挙、町長選挙などの首長選挙も見てきた。さらには、都道府県議会選挙、市区町村議会選挙にとどまらず、村議会の補欠選挙(無投票)にまで足を運ぶほどになった。
それでもまだ「お腹いっぱい」にはならない。全く飽きない。まだまだ「選挙を生で見たい」という欲がある。なぜなら、この世に同じ選挙はふたつとないからだ。
勝てば天国、負ければ地獄――。だから候補者も支援者も必死で当選を目指して戦う。登場人物には、安定のベテランもいれば、一発屋のように消えていってしまう人もいる。勝ち続ける人もいれば、負け続ける人もいる。なかには立候補したものの、まったく選挙運動をしないまま落選していく人もいる。謎だ。
「選挙は最高のドラマ」だと言っても過言ではない。