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時間は未来から今へと流れている?~成功者が捉えている「時間」の概念

未来を現在まで下ろす作業

私は前述のとおり、ショップスタッフ時代には「息苦しい将来」ばかりを想像していました。

しかしある時未来から物事を考えてみたのです。
現状を忘れ、条件や環境を忘れ、何もかも取り払って「自分の理想」だけを思考実験的に考えてみました。

すると出た答えは「大好きな洋服の仕事をしながら、家族を幸せにしたい」というもの(他にも複数出てきましたが、分かりやすいように今回はこれだけ取り上げます)。

当時、洋服の仕事をしていた私ですが、現状を忘れようとしてもやはり洋服が好きでした。ただショップスタッフではせいぜい年収300万円程度が関の山。
「家族を幸せにする」というビジョンには到達できません。
しかし、現状出来るとか出来ないとかそんなことはさておき、まずは理想である「大好きな洋服の仕事をしながら、家族を幸せにしたい」をひたすら考えることにしました。

「洋服の仕事をしながら年収1000万円を超えるためにはどうすればいいのだろう?」
こうして設定した未来から現在を組み立てることをしました。
まさに時間の流れが逆になっています。
現在の延長戦上から未来を想像するのではなく、荒唐無稽な未来を現在に下ろしていく作業です。

当然「洋服の仕事をする」という理想は、ショップスタッフでもなんでも叶えられます。
問題なのは年収1000万円です。

そこで「お金を稼ぐとは何か」と考えました。
本を読んだり知識を得たりしているうちに「お金を稼ぐ、沢山収入が得られる」というのは「多くの人が喜んでくれている状態」だと気がつきました。

では洋服を使って多くの人を喜ばせる仕事とは何か?
……逆に考えれば「多くの人が洋服で困っていることは何か」を探し、これを解決すれば喜んでくれるでしょう。
そこで「ファッションが苦手だと思っているひとをおしゃれにすれば解決するのではないか?」と気が付いたわけです。

今のMBとしての仕事のスタートです。

こうして私は未来を先に設定し、そこから現在を作るように……時間を逆にして考えることで一定の成功を見たのです。

命は何のためにあるのか

もしあなたが現状の延長戦上である将来像に息苦しさを感じているなら……まずは「理想」を考えてみてください。

現状出来ること出来ないこと、あり得ることあり得ないこと全て無視してください。
何もかも考えずに子供のように純粋に「理想」を想像してみてください。

どんなに陳腐なことでも構いません、「1日中寝る生活をしたい」でも結構です。
それがもしあなたの理想であるのならば問題ありません。
まずはそれをなるべく具体的にリアルに想像してみてください。

そうして未来を想像したら今度はそれを現在まで下ろします。
「こうした未来に向けて、何が必要だろう」と具体化していきましょう。
そこでもし資格が必要なら「資格がないからダメだ」じゃなくて、資格をとるためにどうすればいいのかを考えてみてください。

「俺はもう年だから資格なんて無理だ、時間がない」なんて思う人もそうした先入観は全て捨ててちゃんと考えてみてください。
例えば不動産の資格である宅建は200~300時間もあれば概ね達成できます。1日1時間勉強し1年間続ければ何日か休むにしても300時間は確保できます。
たった1年で資格をとって人生を変えることだって出来るんです。
余程の状況でない限り「時間がない」と諦めることはありません。

未来をまずきちんと想像すること。
その上で未来を現在まで下ろしてみること。

これをすると、延長線上ではない「目指すべき理想の未来」を掴むことができます。
現状から判断して将来を諦めることはありません。
現在の自分から未来に絶望することはありません。
誰でも何にでもなれるし、どこにでも行けるのです。

まずは「未来」を考えることからスタートしてください。
過去にとらわれず現在に気を取られずに、純粋な理想を見ようとしてください。

たった一度きりの人生、思う存分楽しまなきゃ損でしょう?
やりたいことを思う存分やりましょう。
そのために私たちの命はあるのですから。

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MB

エムビー●誰もが理解できる「オシャレの教科書KnowerMag」を運営。視覚効果や印象論などをベースにしたロジカルなファッション指南が好評を博す。「最速でおしゃれに見せる方法」「ほぼユニクロで男のおしゃれはうまくいく」などメンズファッション書籍の多数のベストセラーを始め、関連書籍は累計120万部を突破。月額500円のメールマガジンは個人配信では日本1位を記録、月額5千円のオンラインサロン「MBラボ」も常に満員御礼状態に。自身のブランド「MB」発のオリジナルアイテム、大手ブランドとのコラボアイテムも爆発的な売上を記録している。
よみタイ連載をまとめた本作の原作ビジネス書「もっと幸せに働こう」は紙版・電子版ともに多くの支持を集めている。

公式サイト● KnowerMag
Twitter●@MBKnowerMag
公式YouTube ●MBチャンネル

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