よみタイ

2022/2/25

うまれることば、しぬことば

酒井順子

判型
四六判ソフトカバー
頁数
264
ISBN
978-4-08-788069-4
価格
1,650円(10%税込)
発売日
2022年2月25日

知らぬ間に生まれ、気がつけば禁句。
「ことば」にまつわるモヤモヤの原因に迫る、<ポリコレ>時代の日本語論。

陰キャ、根暗、映え、生きづらさ、「気づき」をもらった……
あの言葉と言い方はなぜ生まれ、なぜ消えていったのか。
古典や近代の日本女性の歩みなどに精通した著者が、言葉の変遷をたどり、日本人の意識、社会的背景を掘り下げるエッセイ。

以下、章題。
・Jの盛衰 
・「活動」の功と罪 
・「卒業」からの卒業 
・ 「自分らしさ」に疲弊して 
・「『気づき』をもらいました」
・ コロナとの「戦い」 
・「三」の魔力 
・「黒人の人」と「白人」と 
・「陰キャ」と「根暗」の違い 
・「はえ」たり「ばえ」たり 
・「OL」は進化するのか 
・「古っ」への戦慄 
・「本当」の噓っぽさ 
・「生きづらさ」のわかりづらさ 
・「個人的な意見」という免罪符 
・「ウケ」たくて。 
・「You」に胸キュン 
・「ハラスメント」という黒船 
・「言葉狩り」の獲物と狩人 
・「寂しさ」というフラジャイル 
・「ご迷惑」と「ご心配」 
・「ね」には「ね」を
・「だよ」、「のよ」、「です」

酒井順子

さかい・じゅんこ
1966年東京生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを発表。大学卒業後、広告会社勤務を経て執筆専業となる。
2004年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。
著書に『裏が、幸せ。』『子の無い人生』『百年の女「婦人公論」が見た大正、昭和、平成』『駄目な世代』『男尊女子』『家族終了』『ガラスの50代』『女人京都』『日本エッセイ小史』『老いを読む 老いを書く』の他、『枕草子』(全訳)など多数。

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