よみタイ

2024/6/26

消費される階級

酒井順子

判型
四六判ソフトカバー
頁数
264
ISBN
978-4-08-788116-5
価格
1,870円(10%税込)
発売日
2024年6月26日

祝!発売爆速大増刷!!
上に見たり、下に見たり〜姿を変えた世間の「凸凹」を考察する。

あの人より、上か、下か―「差別や格差を無くして、様々な違いを持つ人々が全て横並びで生きていきましょう」となった昨今、表面上は序列、区別、差別は消えたものの、姿を変えた「凸凹」は、いまだ世の中のあちこちに。『負け犬の遠吠え』『下に見る人』『男尊女子』『家族修了』など、時代を切り取る名著の書き手が、日本人の根深い階級意識をあぶり出す。
以下、「上に見たり、下に見たり」を考察する21章タイトル。
・男高女低神話のゆらぎ
・五十代からの「楢山」探し
・まぶた差別と日韓問題
・〝親ガチャ″と〝子ガチャ″
・東大礼賛と低学歴信仰
・『ドラえもん』が表す子供社会格差
・「有名になる」価値の今昔事情
・「ひとり」でいることの権利とリスク
・おたくが先達、〝好く力″格差
・バカ差別が許される理由
・ミヤコとアズマ、永遠のすれ違い
・「かっこいい」、「ダサい」、「センスいい」
・超高齢化時代のおばあさん格差
・姫になりたい女の子と、姫として生まれた女の子
・デジタル下層民として生きる
・男性アイドルは無常の風の中に
・世代で異なる、斜陽日本の眺め方
・反ルッキズム時代の容姿磨き
・モテなくていいけど、出会いたい
・稼ぐ女と、使う女・遅ればせながらの金融教育

「人が二人いればすぐに上下をつけたくなる人間という生き物は今、もしかしたら本能なのかもしれないその「上下差をつけたい」という欲望を内に秘めつつ、「違いを認め合い、すべての人が横並びで生きる」という難題に挑もうとしています。実は革命以上の困難を伴うものなのかもしれないその挑戦は、これからどうなっていくのか。我々の生活の中に潜む階級の数々を見つめつつ、考えていきたいと思います」(本書「はじめに」より一部抜粋)

☆☆☆

酒井順子さんトークイベントのお知らせ

日時 2024年8月9日(金)18:30~
場所 今野書店地下イベントスペース(東京都杉並区西荻北3丁目1-8
JR中央総武線 / 地下鉄東西線 西荻窪北口 徒歩1分 TEL:03-3395-4191 FAX:03-3395-4159)

『消費される階級』刊行記念トークイベント 酒井順子さん×村井理子さん
「上に見たり、下に見たり」の世の中で 〜形を変えた現世日本の階級意識を考察する~

詳細は下記にてご確認ください。
https://konnoshoten.com/event/%e3%80%8e%e6%b6%88%e8%b2%bb%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%e9%9a%8e%e7%b4%9a%e3%80%8f%e5%88%8a%e8%a1%8c%e8%a8%98%e5%bf%b5%e3%83%88%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88%e3%80%80%e9%85%92/

酒井順子

さかい・じゅんこ
1966年東京生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを発表。大学卒業後、広告会社勤務を経て執筆専業となる。
2004年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。
著書に『裏が、幸せ。』『子の無い人生』『百年の女「婦人公論」が見た大正、昭和、平成』『駄目な世代』『男尊女子』『家族終了』『ガラスの50代』『女人京都』『日本エッセイ小史』の他、『枕草子』(全訳)など多数。

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