よみタイ

2023/10/5

実母と義母

村井理子

判型
四六判ソフトカバー
頁数
216ページ
ISBN
978-4-08-788094-6
価格
1,650円(10%税込)
発売日
2023年10月5日

逃げたいときもあった。妻であることから、母であることから……。

夫を亡くしたあと、癌で逝った実母と、高齢の夫と暮らす認知症急速進行中の義母。
「ふたりの母」の生きざまを通してままならない家族関係を活写するエッセイ。
婚約者として挨拶した日に、義母から投げかけられた衝撃の言葉(「義母のことが怖かった」)、実母と対面したあとの義母の態度が一気に軟化した理由(「結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち」)、喫茶店を経営し働き通しだった実母の本音(「祖父の代から続くアルコールの歴史」)、出産時期と子どもの人数を義父母に問われ続ける戸惑い(「最大級のトラウマの出産と地獄の産後」)、義母の習い事教室の後継を強いられる苦痛(「兄の遺品は四十五年前に母が描いた油絵」)など全14章で構成。

* * *
義父や義母の介護をしながら時折居心地の悪い気持になることがある。実母に対して何もしてあげられなかったのに、あれだけ長年私を悩ませた義父母の介護をするなんて、これ以上の皮肉はあるだろうか。
(本書「結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち」より抜粋)
* * *

●刊行記念イベント開催●
2023年10月13日(金)19:30〜
本屋B&B もしくは オンライン
村井理子×酒井順子
「母には振り回されてきたけれど~娘から見た昭和を生きた母親たち」
『実母と義母』(集英社)刊行記念

詳細と予約はこちらから↓
https://bookandbeer.com/event/20231013_mds/

2023年10月21日(土)16:00〜
梅田 蔦屋書店 シェアラウンジ〈スカイエリア〉
村井理子『実母と義母』刊行記念トークイベント
詳細と予約はこちらから↓
https://store.tsite.jp/umeda/event/humanities/35974-1211500917.html

村井理子

翻訳家、エッセイスト。1970年静岡県生まれ。琵琶湖畔に、夫、双子の息子、ラブラドール・レトリーバーのハリーとともに暮らしながら、雑誌、ウェブ、新聞などに寄稿。主な著書に『兄の終い』『全員悪人』『いらねえけどありがとう いつも何かに追われ、誰かのためにへとへとの私たちが救われる技術』(CCCメディアハウス)、『犬ニモマケズ』『犬(きみ)がいるから』『ハリー、大きな幸せ』『家族』『はやく一人になりたい!』(亜紀書房)、『村井さんちの生活』(新潮社)、 『村井さんちのぎゅうぎゅう焼き』(KADOKAWA)、『ブッシュ妄言録』(二見書房)、『更年期障害だと思ってたら重病だった話』(中央公論新社)、『本を読んだら散歩に行こう』(集英社)、『ふたご母戦記』(朝日新聞出版)など。主な訳書に『サカナ・レッスン』『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』『黄金州の殺人鬼』『メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語』『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』『捕食者 全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼』『消えた冒険家』など。
発売前から話題騒然の翻訳書『射精責任』(ガブリエル・スタンリー・ブレア著/村井理子翻訳/太田出版)が、発売即重版!!


ツイッター:@Riko_Murai
ブログ:https://rikomurai.com/

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