2022.10.22
「身近な人と死について話すきっかけにしてもらえたら」。看護師で漫画家の明さんが新刊 『いのちの教室』で伝えたかったこと
看護師、漫画家、推し活…タイムマネジメント法は?
――昨年末の「よみタイ」で企画した「よみタイ執筆陣がハマったサブスク動画」特集では、コロナ禍で好きなアーティストのライブに行ったり、沖縄の実家に帰省したりすることが難しい中、「心の安寧を保ってくれたのが、『推し』たちの存在だった」と書かれていました。今はどのような「推し活」をされていますか。
「セカオワ」(4人組バンド「SEKAI NO OWARI」)が大好きで、今10周年ツアー中なので、全国をまわっています。今月末は福岡公演にいく予定です。
あと、昔から博物館巡りが好きなので、セカオワのツアーで訪れた土地の博物館に行くというのがワンセットになっています。
一番好きなのは、岐阜にある「内藤記念くすり博物館」。ただ、私は車が運転できないこともあり、アクセスが悪くて、行くのがなかなか大変なんですね。それで、ライブで名古屋公演に行くときにくっつけて、くすり博物館に行く日を丸1日つくって、3時間以上じっくり滞在して帰ってきます。すごく小さな博物館なんですけどね。
――明さんにとって、「内藤記念くすり博物館」の魅力とは?
入り口近くに、因幡の白うさぎで有名なガマの薬草が展示されているのですが、私が生まれ育った沖縄ではガマを見たことがなかったので、ずっと空想上の植物だと思っていたんです。「内藤記念くすり博物館」で実物を見て「ガマって本当にあるんだ!こんなに大きいんだ!」って感動して、それで心を鷲掴みにされました(笑)。館内には、シカの角とか、馬糞石とか、動物を加工した生薬もズラーっと展示されていて「こんなのも薬になるんだ!」とか、いつまでも見ていられるほど興奮します!
――すごく目がキラキラされていますね(笑)。漫画家として活動されながら、看護の関連の仕事もされて、さらには推し活にも熱心で、とてもお忙しいイメージがあります。タイムマネジメントで意識されていることはありますか。
何事もやり始めるのは遅くて、時間がかかるタイプなんです。朝起きるのもすごく時間がかかるので、どうやったらすぐに起きられるかはいつも考えています。たとえばセカオワの「バードマン」という曲は「おはよう」という歌詞から始まるので、その部分を目覚ましにして、できるだけ気持ちよく起きられるようにしたり。あとは「Snow Man」の向井康二くんが推しメンなので、「7時に起きられたら、8時まではSnow ManのDVDを観ていい」とか(笑)。いくつか起きるための手段は持つようにしています。
日中はYouTubeの勉強ライブを流して、それに合わせて25分仕事をして、5分休む、とかもやっています。タイムマネジメントは自分でできないので、ある意味“人任せ”です。
スケジュールの中に、必ず「やることリスト」をつくる時間も設けて、その日のうちにやることを書き出しています。
――やることリストの書き方にマイルールはありますか。
スマホではなく手書きにすることです。いらない紙の裏にざっと書き出して、終わったものから消していって、全部消えたらゴミ箱にポイ。ビンゴのように書いて終わったマスから消していったり、ホワイトボードに書き出して終わったものを黒く塗りつぶして、1日が終わる頃には真っ黒になったボードをみて満足するという日もあります。その時の気分に合わせてゲーム性を持たせるなどして、一つひとつクリアしていくようにしています。