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発達障害女子の恋愛は「やらかし」だらけ!? 【漫画家・沖田✕華 & 姫野桂 対談】

電子オリジナル書籍として配信中の『ダメ恋やめられる!? 発達障害女子の愛と性』
本書の刊行を記念し、9月8日に本屋B&Bにて、著者の姫野桂さん、ゲストに漫画家の沖田✕華さんを迎えてトークイベントを開催しました。
発達障害の日常を描いたエッセイ『毎日やらかしてます』シリーズの著書をもつ沖田さんと、日常生活におけるライフハックや、過去のダメ恋エピソードなどを赤裸々にお話しいただきました。イベントの様子をダイジェスト版でお届けします!

(構成・撮影/よみタイ編集部)

とにかく算数ができない!

漫画家の沖田✕華さん(左)と、ライターの姫野桂さん(右)
漫画家の沖田✕華さん(左)と、ライターの姫野桂さん(右)

姫野 姫野桂と申します。フリーライターをやっておりまして、今まで本を4冊出して、今回の『ダメ恋やめられる!?』が5冊目です。
おもに発達障害当事者のルポを書いたり、私自身の体験のエッセイを書いたりしています。で、私自身も発達障害当事者で、ADHD(注意欠如多動性障害)と、ASD(自閉スペクトラム症)傾向と、算数LD(学習障害)がある者です。

沖田 沖田×華と申します。漫画家をやっておりまして、発達障害のエッセイを、もうかれこれ10年以上書いています。私はアスペルガー、今は自閉スペクトラム症っていうんですけども、それとADHDの不注意優勢型です。LDは計算が苦手なのと、ディスレクシアっていう、読み書きが苦手だったりとか、漫画家なのに字がちょっと書けなかったりとかっていうのがあります。
最近はストラテラ(発達障害の処方薬)を飲むようになってから、症状が軽くなってきたのであらためて調べてもらったら、グレーゾーンに移行してるって言われてて。Twitterのプロフィールには一応、『グレーゾーン移行』というふうに書いてます。

姫野 ストラテラがめちゃくちゃ効くタイプだったんですね。

沖田 そうですね。最初の1カ月は全然、効かなかったんですけど。もうとにかく最初の頃は、全ての副作用が全部、出たって感じでしたね。

姫野 私は、最初そんなに効かなかったんですけど、最近、本当にADHDの症状がきつくなってきて、不注意と、締め切りが曖昧な仕事を先延ばしにして全然、進まなくなって。
それでストラテラの量を、今まで40ミリだったのをプラス25ミリ追加して処方してもらって、それを飲んだら劇的に変わったんです。ずっと放置してた洗い物とかもできるようになりました。
沖田さんは発達障害の診断を受けたのはいつですか?

沖田 私は小学校4年生のときに、LDが最初で、それからADHDっていう診断を付けられて、「何それ?」からスタートです。そもそも学習障害って何がどうだったら学習障害なの?っていう感じで、確かにすごい成績悪かったから、じゃあ、勉強ができないことが学習障害なのかなっていう感じでしたかね。

姫野 私も学習障害、算数があるので、もう2桁の足し算、引き算ができないんです。

沖田 通信簿、どんな感じでした? 小学校の。

姫野 算数以外が5とか4で。

沖田 すごい、めっちゃいい。

姫野 算数だけ2とか3です。

沖田 1はないんですか?

姫野 1はなかったです。

沖田 うそ! 私、ずっと1だったんです。1がイヤすぎて、親に怒られるから、4にしてました。

姫野 改ざんしてたんですか?

沖田 よく偽造してて。総合テストあるじゃないですか、テスト用紙に表と裏があって、合わせて200点満点とかなかったですか、昔。

姫野 なんかあった気がする。50点、50点で100点だった気がするんですけど。

沖田 そうだったんだ。ちょっとジェネレーションギャップが。私、200点満点中、算数が20点とかだったんですよ。だから左に1って書き足してました。1って書いて、親に「はい」って出してました。掛け算、九九とか覚えられました?

姫野 掛け算のほうが覚えやすくて。私は分数がダメでした。暗算は2桁になるともうダメです。

沖田 私もそれ、ダメなんですよ。あとパーセントがわからない。
スーパーの割引とか、わからなくないですか? 30パーセント引きと5割引きがあったら、どっちが安いのかわからなくなりません? 「半額」って書いてあればわかるんですけど。

姫野 私もパーセントはわからない……。
私の場合、診断時期は30歳のときで、結構、遅いんですよね。それまで、なんで自分はこんな生きづらいんだろうってわからないままずっと暮らしてきて、あるとき、不眠になって4日間眠れなくなって、心療内科に行って眠れる薬を出してもらって。
そのついでに、私発達障害かも、と思っていたので、そこで検査してわかったって感じでした。

沖田 診断もらったときってどういう感じがしましたか。

姫野 「やっぱり」っていう感じで、ほっとしました。やっぱりここまで算数できなかったのって障害だったんだって思って。

沖田 学生のときって本当にボロカス言われるじゃないですか。私、高校生のとき、数学であまりにも間違いが多すぎて、テストの点数が小数点になったときがあったんですよ。
10.5点とか20.8点みたいな感じになってて、本当は全部ペケで零点なんだけども、数学って過程と答えが別々になってて、過程が合ってたら丸でいいよっていう数学の先生がいたんです。おばあちゃん先生で、「もうちょっと頑張らないとテストの点数が分数になってしまいますよ」とかって言われて、分数ってすごくないですか(笑)。
そのとき、その先生めっちゃ優しいなと思って頑張ったんですけど、全然成績は伸びなかったですね。

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姫野桂

ひめの・けい
フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。著書に『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)、『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)、『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)、『生きづらさにまみれて』(晶文社)がある。

Twitter @himeno_kei

沖田✕華

おきた・ばっか
漫画家。1979年、富山県生まれ。高校卒業後、看護師として小児内科、美容整形外科などで勤務。その後、風俗嬢を経て漫画家の道へ。2008年、初の単行本『こんなアホでも幸せになりたい』(SUN MAGAZINE MOOK)を出版。『ニトロちゃん みんなと違う、発達障害の私』(光文社)以降、自身の発達障害を題材にした作品も発表。代表作に『蜃気楼家族』(幻冬舎文庫、全5巻)、『毎日やらかしてます。』シリーズ(ぶんか社、既刊7巻)、『透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記』(講談社、全9巻)、『不浄を拭うひと』(ぶんか社、既刊3巻)、『お別れホスピタル』(小学館、既刊8巻)などがある。

Twitter @okita9393

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