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兄の孤独死に思うこと、「閉じたネット」の行方…8月の人気よみものTOP5

【4位】「陰キャ」と「根暗」の違い /「言葉のあとさき」(酒井順子)

(内容紹介)
時代が変われば言葉も変わる。そして、言葉の影に必ずついてくるのはその時代の空気。かつて当然のように使われていた言葉が古語となり、流行語や略語が定着することも。言葉の変遷を辿れば、日本人の意識の変遷も垣間見え、直近ではコロナ騒動をめぐり出てきた言葉からも、さまざまなことが読み取れる。近代史、古文に精通する酒井順子さんによる変化球的日本語分析。

『負け犬の遠吠え』で知られる酒井順子さんの連載「言葉のあとさき」から、第9回(7月31日公開)が、5位にランクインしました!

この回のテーマは「陰キャ」と「根暗」の違いについて。
表側だけ明るいフリをしているが根っこは違うのが「根暗」であったのに対して、「陰キャ」の人は表面だけが暗いのではないか……と、酒井さんの分析は続きます。

 時代の空気も、変化しています。八〇年代、「暗」や「陰」の価値は落ちるところまで落ちていましたが、その後少しずつ、それらの価値が見直されているのではないでしょうか。
 バブルへの階段を着々と上がっていた八〇年代は、時代そのものが「ウェーイ!」という声をあげているかのようでした。時代は光と喧騒に包まれ、「暗」や「陰」、はたまた「静」や「裏」といった要素は息をひそめます。
 そんな中で発生したバブル崩壊は、「明るさ」の敗北と言ってもいい現象だったのでしょう。以降の日本では、「暗」や「陰」の力が少しずつ、息を吹きかえすように。

酒井さんと浜田敬子さん(ビジネスインサイダージャパン編集長)、1966年生まれのお二人がバブル世代や世代間ギャップについて語り合う対談記事も公開中です!

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