2023.4.1
オシャレから日常料理へ…90年代の若者にパラダイムシフトをもたらした「タイ料理ブーム」を振り返る 3月の月間ランキングTOP5
前回は、稲田さんのエッセイ連載「異国の味」が1位に輝きました。
今回のランキングのゆくえは……?
各連載のあらすじや、読みどころもあわせてご紹介します!
(構成・文/よみタイ編集部)
【5位】ちゃんと息子のお世話ができるんですか? 第9回 昭和の女と家事/ 「実母と義母」 (村井理子)
『兄の終い』『全員悪人』『家族』では、並外れた記憶力と内省で家族の深刻な問題を描きながらも、持ち前のユーモアをまじえ、多くの共感を呼んできた村井理子さん。
先日は、著書『本を読んだら散歩に行こう』に収録されたエッセイが難関私立・灘中学校の入試問題に採用され、話題を呼びました。
そんな村井さんの最新エッセイ連載が「実母と義母」 です。
今は亡き実家の母、認知症が進行し要介護となった姑。
母親であること、妻であること、そして女性として生きていくということ……。
翻訳家でエッセイストの村井さんが、複雑な関係であり続けた「二人の母」とついに対峙し、ふたりの女性の人生を綴ります。
「第9回 昭和の女と家事」(3月21日配信)は、公開直後から反響が続き、月末配信ながら、月間ランキング5位に入りました。
家事全般が得意ではない嫁(著者)に対して、「これからどうするつもりなの? ちゃんと(息子の)お世話ができるんですか?」と涙目で言い放った義母。
息子夫婦の家に合鍵を使って無断で入り、家事をしていたことも。
それほど完璧に家事をこなさないと気が済まない主婦だった義母も、認知症となって物が捨てられなくなり……。
読者からは、「義母から似たようなこと言われたことがあるから気持ちがわかる」「留守の間に家が片付けられていて、壁に謎のお札が貼られいるなんて、ホラーすぎる」「村井さんが書く義母さんは、強烈だけど、チャーミングでもあって憎めない」などの感想が寄せられています。