2021.11.25
ダブル不倫、体外受精…「不良夫婦」が提示した令和時代の夫婦のあり方—著者からのメッセージも
「よみタイ」で好評連載中の漫画『恋と友情のあいだで』共著原作者が再びタッグを組んで描いた、夫婦ドラマです。
120年以上も変わらない今の結婚制度に限界を感じ始めた夫と妻が、それぞれの視点で語るストーリー。
<妻:麻美視点>の執筆を山本理沙さん、<夫:康介視点>を安本由佳さんが担当しています。
セックスレス、不妊、モラハラ、不倫……令和時代の夫婦を取り巻く現実をリアルに描き、大きな反響を呼びました。
今回は、最終回記念特集として、特に人気を集めたエピソードTOP 3の名場面をダイジェストでプレイバック。
著者のお二人からのスペシャルメッセージもお届けします。
どうぞ最後までお見逃しなく!
(構成・文/よみタイ編集部)
若い女の誘惑に負けた夫が、初めて離婚を意識した朝
人気回第3位に入ったのは、連載第10話「『この結婚は失敗だった』…自慢の妻に幻滅したエリート夫が初めて離婚を意識した理由」。
大手法律事務所に勤める弁護士の櫻井康介と、その事務所で人気No.1アシスタントだった妻の麻美。
周囲が羨むような都会のセレブライフを送る櫻井夫妻ですが、麻美からの不妊治療の提案を康介がスルーしたことをきっかけに、夫婦の間には埋めがたい溝が広がっていきます。
ストーリー中盤に差し掛かった第10話では、康介が人気ライター・小坂瑠璃子からの誘惑に負けてとうとう彼女の部屋へ。当然何もないわけがなく……。
「先生、大丈夫よ。私……秘密は守るから」などと、物わかりのよい言葉を囁きつつ、ベッドの上では「行かないで」と引き止めるいじらしい瑠璃子に、康介はのめり込んでいきます。
一方、朝帰りした夫に対して、もはや関心すら示さなくなっている妻・麻美。
――この女と夫婦でいる意味って、なんだっけ……。
康介が、初めてはっきりと離婚を意識した瞬間でした。