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信長も家光も男色だった! 森蘭丸vs.お万の方、BL武将を翻弄して出世したのはどっち!?

本郷教授の判定は…森蘭丸の勝ち!

【森蘭丸】
優:あの信長に寵愛される。見た目も美しく、武芸も達者。
劣:本能寺の変にて10 代の若さで信長と運命をともに。しかしこれは本望でもあったかも。

【お万の方】
優:女性に興味のなかった家光もイチコロ。春日局亡き後、大奥の実権を掌握。
劣:大奥が贅沢に走りはじめる。将軍の継嗣を生むことは叶わず。

もとは尼僧だったお万の方が、家光をどこまで好きだったかはわからない。しかし蘭丸は殿のことが大好きだっただろう。その愛の深さゆえに、これは蘭丸の勝ちにしておきましょう。

愛し、敬う君主のためならこの命、惜しくもなんともありませぬ。©まんきつ/集英社
愛し、敬う君主のためならこの命、惜しくもなんともありませぬ。©まんきつ/集英社

* * *
以上、お万の方vs.森蘭丸、倒錯の美女対決でした! いかがでしたか?

長く奥深い、日本における男色の歴史。戦国時代においては、男性同士の恋愛関係が色眼鏡で見られるどころか、重要な出世のツールになっていたとは、意外に感じた方も多いのではないでしょうか。

書籍『東大教授も惚れる! 日本史 アッパレな女たち』では、このほかにも「絶世の美女の軍配があがるのはお市と陸奥亮子のどちら?」「女子教育に大きく貢献した才女といえば新島八重と津田梅子のどちら?」など、歴史を彩る42人の美女・才女・毒女たちの華麗なるバトルを収録。
歴史を動かしてきた女性たちの人生や意外な素顔を、本郷教授が“対決形式”で楽しく解説、ズバッと判定します!

ベストセラー『やばい日本史』でおなじみ、東大・史料編纂所の本郷教授が初めて語る女性が主役の日本の歴史。漫画家まんきつさんの毒と笑いにあふれるイラストマンガにも注目です。
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新刊紹介

本郷和人

本郷和人(ほんごう・かずと)
1960年東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。
東京大学・同大学院にて石井進氏、五味文彦氏に師事し、日本中世史を学ぶ。著書に『新・中世王権論』『日本史のツボ』『承久の乱 日本史のターニングポイント』『戦いの日本史』『世渡りの日本史 苛烈なビジネスシーンでこそ役立つ「生き残り」戦略』、監修に『やばい日本史』など多数。
ドラマや漫画、アニメの時代考証にも携わり、識者としてはもちろん、日本史をわかりやすくおもしろく解説してくれる第一人者としても、各方面から引っ張りだこの存在。

まんきつ

1975年埼玉県生まれ。漫画家。
2015年に初の単行本『アル中ワンダーランド』を刊行。以降、『まんしゅう家の憂鬱』『湯遊ワンダーランド』など、独特の視点と描写によるコミックエッセイ、ルポ漫画が評判となる。2019年2月にペンネームを「まんしゅうきつこ」から「まんきつ」に改名。

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