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商社マンとの格差恋愛、大学時代の同級生との不思議な関係…私たちの『恋と友情のあいだで』〜ファンをピュアキュンさせた名場面

商社マンの彼女であることが自分の価値になっていた

続いても、商社マンと恋に落ちた女性が登場です。

マリエさん(20代)は、つい最近商社マンの彼と別れてしまったそうで……。

「3年ほど同棲してもうすぐ30。そろそろ結婚もあるかなあと思っていたのですが、私は、美月(廉の妻)にはなれませんでしたね……」

登場人物の中ではいつも美月に注目しながら読んでいるというマリエさん。

「美月が、商社マンの遊び相手から彼女に、そして妻に“昇格”したところも注目ポイントでしたが、私自身が商社マンと付き合っていたということもあってか、やっぱり共感ポイントが多いんですよね。

私は、飲食店勤務のフリーターなのですが、元彼は商社マンでお金も友人関係も充実している人でした。彼が私の入り込めない充実した世界を持っているところが、好きなところでもあり、常に不安の原因でもあったと思います。だから大学時代の友人である里奈の存在に危機感を持って、醜い感情を持ってしまう美月の気持ちがすごくわかりました」

29話より。
29話より。

「里奈と廉の大学の同級生である女性(結衣)に会いに行っちゃうところも、わかるなあと。あの場面の女性同士の腹の探り合いみたいな会話もリアルで、怖いなと思いつつ、こういうことあるかもと思ってしまいました。
私の元彼は、浮気はなかったのですが……多分(笑)、私の知る限りはなかったのですが、大学時代のスポーツサークルの仲間とよく試合に出かけたり、会社の同僚とプライベートでも仲が良かったりして、私といない時間の方が彼らしいというか、楽しそうだなと思うことがありました。
一方私は、もともと恋愛に比重を置きやすいタイプだし、仕事も好きなんですけどキャリア志向の正社員とかではないので、彼にとっては物足りなかったのかなと思います。別れ話が出る前から彼に『もっと自由にしていい』と言われることが何度かありました」

「今日お話ししながらあらためて思ったのですが、彼の彼女であることが自分の最大の価値みたいになってしまっていたのかな、と思います。彼の経歴や勤務先を言うと『スゴーイ』と言われるのも正直心地よかったし、コロナ前はモルディブの会員制リゾートに連れて行ってくれたりして、自分もちょっとしたエリートになった気分でした」

「今後は美月のようなしたたかさも見習いつつ、自分を磨いていきます!」と、マリエさんは語ってくれました。

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