よみタイ

鎌倉は、春もおいしい。鎌倉育ちの作家・甘糟りり子が愛する「お米」が主役の店

自家畑野菜を使った料理とワインのペアリングが最高

鎌倉駅西口から歩いてすぐ。甘糟さんが「訪れる度に鎌倉らしいお店だなあと思う」というイタリア料理店が「オステリア ジョイア」です。

 カジュアルで風通しが良くて、普通っぽいのに揺るぎない個性があって。いかにもこだわってます! じゃないのに、実はこだわっているのがいい。

こちらのお店の特徴は、何と言っても、自営の畑を持っていること。朝採れたばかりの無農薬野菜やハーブがその日のメニューに並びます。
希望者は畑作業を手伝うことも可能です。

 ジョイアの畑はあくまでも自分たちの店で使う野菜のため。農家のようにある程度の大きさまで育ててから出荷する必要はない。好きな時期に収穫可能なので、同じ野菜でも、小さくて柔らかい頃としっかりした形になってからと、別の時期の味わいを経験できる。例えば、梅雨時に必ず食べに来る「青トマトのブルスケッタ」。まだ青いうちに収穫したトマトをリコッタチーズとともに味わう。これも自前の畑ならではメニューだ。

畑と野菜に注目が集まりがちな「オステリア ジョイア」ですが、忘れてはならないのがワインの存在。そのラインナップの充実ぶりは、ワインラバーの甘糟さんが一目置くほどです。
オーナーでソムリエ資格を持つ飯田博之さんが、約100種類の中から、ぴったりなものを、グラスでもボトルでも選んでくれます。

新鮮野菜を活かした料理とワインのペアリングの楽しさを、存分に堪能できる名店です。

GWは読書で鎌倉散策、いかがでしょうか?

『鎌倉だから、おいしい。』は、甘糟さんが鎌倉の美味と思い出を綴ったエッセイ集です。
鎌倉ならではの風情を感じられる名店が多数登場。
ガイドブックやグルメサイトでは絶対にわからない、鎌倉育ち・鎌倉在住の甘糟さんだから知っている魅力的な世界に出会える1冊です。

しばらく旅や外食から遠ざかっている人も多い今こそ、“読書で鎌倉散策”を通して、美食の名店に出会える楽しさを思い出してみませんか?
書籍の詳細は、こちらから

※新型コロナウイルスの影響で、掲載店の営業形態やメニューが変わっている場合があります。最新情報は、公式HP等でご確認ください。

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新刊紹介

甘糟りり子

あまかす・りりこ●作家。1964年横浜生まれ。3歳から鎌倉在住。都市に生きる男女と彼らを取り巻く文化をリアルに写した小説やコラムに定評がある。近著の『産む、産まない、産めない』(講談社)は5刷に。そのほか『産まなくても、産めなくても』(講談社)など現代の女性が直面する岐路についての本や、鎌倉暮らしや家族のことを綴ったエッセイ『鎌倉の家』(河出書房新社)など好評発売中。

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