2021.1.7
コミカライズ記念特別“ブス”対談! 若林杏樹さん×田村麻美さん「これがデブスの幸せ戦略」
この連載は、税理士・田村麻美さんの著書『ブスのマーケティング戦略』を、『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』(共著)が10万を超えるベストセラーとなっている漫画家の「あんじゅ先生」こと若林杏樹さんがコミカライズ化。
「日本一気さくな足立区な税理士」田村さんと、「昭和が生んだ天才美少女漫画家」として活躍する若林さんの最強タッグで、ブスの幸せのための実践的アドバイスが楽しく描かれています。
今回はそんなお二人のスペシャル対談が実現! 連載に対する思いや、自身のコンプレックスについて、そして「これから自分を変えたい」と思っている人へのメッセージなど、セキララにたっぷりと語っていただきました!
(撮影/冨永智子、構成・聞き手/よみタイ編集部)
原作をシリアスに読んでいた人にも漫画の力で響いてほしい
――『ブスのマーケティング戦略』のコミカライズに際しては、田村さんが若林さんをご指名だったんですよね。
田村 そう、ご指名です。
若林 ありがとうございます。
田村 私は漫画読みなんですけど、どなたに描いていただくのがいいか、本当に悩みました。ギャグっぽくも描いていただきたい、だけどリアルな顔も描いていただきたいという、いろんな希望があったわけなんです。
そんなときに、税理士の大河内薫さんと杏樹先生の共著『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』を読んで、とても面白かった。
税金の本なんて、面白くすることが絶対難しい分野のはずなんですよ。税法って、別に面白くないじゃないですか。それをフリーランスの方用に面白い漫画にしていて、「この人、すごいな」と思って。
若林 税金の話のときは正直わけが分からなくて、何回も大河内さんに確認して、これはどういう意味なのかって教えてもらったことを漫画にして。私の「わけ分かんねえよ」という気持ちが大切なんだろうなって思って描きましたね。
田村 分からない人が描いているから、専門家ではない多くの人にも届くのだと思いました。それで、税金の本をこれだけ面白く漫画で描ける人だったら、きっと、よく分からない私のマーケティング本も面白く描いてくれるだろうみたいな。
若林 ありがたいです。今回のコミカライズは、田村さんの文章力もあると思うのですが、すごく描写が浮かんできて、「この章の一番面白いところはここだから、ここを山場になるように、出だしのところをつくっていこう」みたいな感じで、描きやすいです。私も描いていて、すごく楽しい!
田村 今回はどんなふうになるのだろうと、毎回私が一番楽しんでいると思います。あと、やっぱり杏樹先生の絵柄の魅力。こういう感じ、いいな、何かうまくやってくれそうだなと(笑) 実際、キャラクターもいい感じにつくってくださって。
若林 のび太くん。
田村 そう、のび太くん。すごくちょうどいい感じで。私、杏樹先生のリアリティーな画力と、ちょっとおちゃらけた画力の強弱が大好きなんですよ。
原作となっている私の本は、けっこうシリアスな感じで読まれている方もいて。大半は面白かったと言ってくれるんですけど、昔のトラウマを思い出したとか、いろいろ考えさせられたとか、シリアスに読まれている方もいる。でも、それが漫画だと杏樹先生の力でカジュアルさも出ているので、シリアスに読んでいた方にも、もうちょっと響くかなと思っています。
――若林さんは、原作を最初に読んだ際、どう思われましたか?
若林 すごく共感する部分が多かったです。私は大学デビューみたいな感じの人間なので、それまで中高時代は男性と本当に関わりもなくて。
田村 えぇっ!? 意外。
若林 太ってたんです。70キロぐらいあって、デブスみたいな感じだった。だから「早く処女捨てたい」とか思いながら大学通ってました。
田村 たしかにそういうところは私と似てますね。
若林 ただ、田村さんと違って、勉強はしていないです(笑)
田村 学校は共学でした?
若林 中高大は全部共学。共学なんですけど、何が足りなかったのか。田村さんの本を読んで、勉強すればよかったのかって思いました。
田村 そんなことないです(笑) 私は勉強ぐらいしかがんばれるものがなかったんですよね。