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コミカライズ記念特別“ブス”対談! 若林杏樹さん×田村麻美さん「これがデブスの幸せ戦略」

努力の期限を決めることも大事

――お二人の人生も紆余曲折あったと思うのですが、それをふまえて、「これから自分を変えたい」と考えている人にメッセージをお願いします。

若林 悲観的になってしまう人の気持ちもすごく分かるんです。例えば仕事って、頑張っても頑張った分だけ結果が出ない場合が多いじゃないですか。でもダイエットとか、勉強もそうかもしれないけど、頑張れば頑張っただけ結果が出るものもある。
だから、まず結果が早くて確実に出る努力を先にやると、成功体験できて明るく生きられるんじゃないかなと思います。その成功体験を人に教えられたりとかすれば、お金になったりするし。
実は私、去年10キロ痩せたんですよ。

田村 すごい! ソフマップの水着イベントやってらっしゃいましたもんね!
(編集部注:秋葉原にある家電量販店「ソフマップ」では、グラビアアイドルがDVDを発売した際など、水着で撮影イベントを行うことで有名)
 

コミカライズの次は二人で水着イベント……!?
コミカライズの次は二人で水着イベント……!?

若林 実際にダイエットして思うのが、やっぱり痩せると数字に出て分かりやすいし、あと、人にも伝わりやすいというか、「痩せたね」とか「きれいになったね」とか言われやすい。そういう分かりやすい努力を最初にやってから、自分がやりたいこととか、難しいことをやったほうがいいのかなと思います。まずは簡単なものから。
この『ブスのマーケティング戦略』にも参考になる情報がたくさん載ってますし、何か一個、結果が出るものを探してやるのが、一番幸せに生きられる形なのかなと私は思います。

田村 私の場合は、幼少期に、今の自分がこうなっているとは全く想像もしていませんでした。幼少期のときって、別にいじめられたわけでもないんですけど、この見た目、この頭の能力だと、結構、社会的に生きていくのが、大人になってからしんどいんじゃないかなと思ってたんです。

若林 早いよ!

田村 どう考えても早いですよね。でも本当にそう感じていて、できれば早く終わらせたいと思ってたんですよ、人生を。早く終わってくんないかなみたいな。そう思ってたんですけど、だけど別に自殺したいとか、そんなことは思わないわけで、とにかく生きていくしかないと。
生きていくためには、お金も必要だし、できれば幸せに生きていきたい。じゃ、自分が考える幸せって何だろうみたいな。で、中学生のときに夢の棚卸しをして。
医者になりたいとか、有名になりたいとか、ブスのくせに、とりあえずやりたいことだけ全部書き出していって、やっぱりこれは現実的じゃないな、とか。流行に左右されるような仕事だと、干されたときに安定がなくなっちゃうから、ずっと細く長く働き続けられる仕事に将来的に就くために、じゃあ、自分は今、中学生ながら何ができるか……と考えていって。

若林 すごい。

田村 中学生のとき、ちょっと医者になりたかったんですよ。で、高校に入ったら、理系科目が死ぬほどできなかったわけですね。あ、駄目だ、方向転換しようみたいな。
割と努力もしているんですけど、結構諦めも早いんです。やっぱり時間は有限なので、ある程度の努力も必要なんだけれども、自分でその期限を決めることも、多分大事なのかなって。

若林 それを中学時代に独りで考えるというのがすごいですよ。私が中学生のときは、『テニスの王子様』と『ヒカルの碁』のことしか考えてなかった。

田村 私の当初の夢は男とやりたいでした。あと、将来的に独りで食いっぱぐれないように生きていきたい、結婚もしたい。その二軸だなって考えて、よし、じゃ、経済力も必要だから勉強しようと。
あとは、共学の高校に入って、そこでいい男をゲットしようと思ってたんですけど、何にしても勉強は必要だと勉強ばかりしていたらうっかり女子校に入ってしまって、ヤバい! となりまして。
ここでだらだらしてるとマズいから、二十歳までに処女捨てるって期限設定しようと。それまでに、どんな男でもいいから、とりあえず。そうやって前倒しで生きていかないと、どんどん後ろ倒しになっていっちゃうからと思って。

若林 期限設定が重要なんですね。

田村 何が正解か分からないですし、二十歳までに処女捨てる必要性があったのかというのも、今となっては分からないですけどね(笑)
でもそう、やっぱり期限設定はすごく大事だと思っていて。正直、税理士も、三十までに取れなかったらやめるって決めてたので。三十までに取れなかったら、結局どこかで修業しないといけないわけじゃないですか。三十越えて初めての就職だと、教えてくれる人のほうが年下の可能性が高いので、お互い不幸せだなと。年上の新人、教えづらいじゃないですか。だから、やっぱりそこは冷静に。税理士資格を持っていればいいわけじゃなくて、それなりに若い年齢で取らないと、食ってもいけないし、教えてももらえなくなるんじゃないかという。

田村 そんな感じで、全てやることに対して、俯瞰ふかんで見るようにしたんです。勉強はとりあえずやっただけですけど、勉強を頑張ってきたおかげで、今は税理士という職に就けて、経済力も安定できたことにより、人生の選択肢をたくさん持てることができたなと思ってます。

若林 それで今は本を出して、テレビに出たりもして。

田村 中学のときに、テレビに出て有名になりたいみたいなことをうっすら考えていたけど、現実的ではないと消した夢があるわけなんです。それが、一周まわって叶っちゃったんですよね。
だから、真っ正面からアイドルになってテレビに出るとかいうのはできないけれども、違う方向から夢を叶えることもできるんだなって、今は思います。

お二人とも、ありがとうございました!
お二人とも、ありがとうございました!

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田村さん原作、若林さん漫画の「コミック版 ブスのマーケティング戦略」 は隔週土曜日に配信中です。今後の展開もどうぞお楽しみに!
連載1話から最新話は、こちらの連載一覧からどうぞ!

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若林杏樹

漫画家 1988年生まれ、新卒で大学職員として大学に就職し、5年勤務。 脱サラして漫画家の道へ。日常エッセイと小難しいことをギャグに変え、わかりやすく面白い漫画が得意。自称「私に漫画にできないものはない」。オンラインサロン『あんじゅ先生マンガ家サロン』通称あんマンサロンを運営。マンガで食える人を増やすのが人生の目標。
共著『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』(サンクチュアリ出版)は、10万部を超えるロングセラーに。
最新刊は『学校では教えてくれない稼ぐ力の身につけ方』(共著/小学館)


若林杏樹HP
https://anju-manju.com/

田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
『ブスのマーケティング戦略』は、集英社文庫から好評発売中。

田村麻美HP
http://tamuramami.com/

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