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スケートの本田3姉妹の似ている点、似ていない点~本田真凜・望結・紗来(フィギュアスケート選手)

顔立ちは、1980年代後半に俳優の阿部寛や風間トオルを評するために用いられた「ソース顔・しょうゆ顔」という評価基準でいくと、望結が「しょうゆ顔」、紗来が「ソース顔」、そして真凜は今でいう「塩顔」といったところだろうか。
性格も、おっとりとした真凜、ハキハキした感じの(しかし他の2人から“かまちょ”、すなわち構って欲しがりだと言われる)望結、末っ子で皆にかわいがられていることがよくわかる天真爛漫さを持ちつつ、ハスキーな声でしっかりしたコメントをしゃべる紗来、とそれぞれである。しかしとても仲は良さそうだ。

思えば『若草物語』にしろ『細雪』にしろ、昔から姉妹を題材とした物語は、一人一人の個性が際立っているものだ。本田3姉妹の場合、望結と紗来は芸能事務所に所属して芸能活動とフィギュアを両立させるなど、まさに人生が物語のようでもある。

見る側を知らず引き込む3姉妹の魅力の原動力とは

ところで、本田3姉妹のフィギュアスケートは今後どうなっていくのだろうか。

真凜は今月10日に行われた東京選手権のフリーで、自らのミスにより違う曲が流れるハプニングがあったもののアドリブで滑り切り、合計140.95点で7位に。11月の東日本選手権の切符を手にした。真凜はYouTubeで妹たちから「学校に行くときにランドセルを忘れた」「試合に行くときに衣装を忘れた」といったエピソードを暴露されており、その天然ぶりが今回のハプニングにも繋がったようである。しかしその場で即座に考えた構成を滑り切る胆力は、並大抵のものではない。

末っ子・紗来も華のあるスケートで、2017年には出場した大会全てで優勝、2020-21シーズンからジュニアとなり、活躍が期待されている。望結も今シーズンからシニアデビューを果たし、上記の東京選手権で合計123.31点で12位に入り、真凜とともに東日本選手権に出場することが決定している。

先ほど、本田3姉妹を似ていないと書いた。しかし、やはり似ている点はいくつかある。3人とも、驚かされるようなジャンプの高さだとか回転数だとかがあるわけではない。しかし、見ている側がつい魅せられるような美しさがある。それはおそらく、彼女たちが日々積み重ねている努力の結果なのだろうとも思う。
努力と美しさを備えた3姉妹が、それぞれにどんな活躍を見せるのか、今後も楽しみにしていたい。
 

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オギリマサホ

1976年東京都出身。イラストレーターとしてシュールな人物画を中心に雑誌や書籍などで活躍。中学1年までは巨人ファンだったのが、中2のときに投手王国・広島カープに魅せられ、広島ファンに転向。そのカープ愛が炸裂するイラストエッセイ『斜め下からカープ論』を刊行。野球のみならず、広くスポーツ界を愛している。
Twitter@ogirim

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