よみタイ

「友達が少なくてさみしい」と嘆く人へ~本当の友達ってどんなものですか?

何も考えずにゲームで白熱できる友達が1番貴重!

僕が1番の友達だと思っているのは、地元にいる小学校の同級生3人。

見た目の雰囲気はそれぞれ全然ちがって、僕がぶっちぎりでチャラく見えます(笑)。
周りから見たら「何の集まりや?」って思われそうなくらい。

違うのは見た目だけではありません。
彼らは大阪に住んでいて、僕は東京。
彼らは大学に通っていて、僕は美容師。
環境も、全然違います。

でも、10年以上一緒にいたという歴史があるから、何も変わらず今も一緒にいられます。
生まれ育った環境も似ているし、共に成長してきた。
真面目な話なんてほとんどしない。
「バリ懐かしいやん(笑)」みたいな、くだらない話でずっと笑っていられる。

今、本気になってゲームで対戦できるのなんて、あいつらしかいないですよ。
大人になってから仲良くなった相手だと「連続で勝ち過ぎたらダメかな?」「キングボンビーをなすりつけても怒らない?」って、ちょっと気になっちゃいますもん(笑)。

そうはいっても、気のおけない関係でもやっぱりそこは人間関係なので、思いやりは大切かなと思います。
でも、今までにお話した先輩や後輩、彼女に対する思いやりとはちょっとベクトルが違う。
特別なことをして感謝の気持ちを伝えたりはしなくていい。

日常生活の中で、おたがいが何となく相手を大切にしている、心地よい関係であれば。

僕がそれを感じたのは、芸能界にいた中・高校生のころ。
彼らだけは、僕になんにも聞いてこなかったんです。
唯一、何も変わらずに一緒にいてくれた。
彼らの親や共通の友達などが僕に芸能界の話を無理矢理聞き出そうとしたりしたときには、止めてくれたりもしました。
僕が、ちょっと嫌だなって思うことに気づいてくれてたんです。
何も言わないけれど、大切にしてくれてるんだなってわかりました。

だから今でも何でも話せるし、どんなときも味方でいてくれると思っています。

深い信頼があれば「仲間外れにされた」とは感じない

あ、でもね、彼らには僕を抜きにしたLINEのグループがあるらしいんですよ(笑)。
こういう時って「私を仲間外れにしてる!」って普通は思うじゃないですか。
そう思う時点で、心の底から信用してる友達ではないのかなって感じちゃいますね。

だって僕は、僕抜きのLINEグループが全然いやじゃない。
多分、大阪でのこととか大学の話とか僕が入っていてもしょうがないことをそっちで話してるんだと思います。現に仕事の邪魔になるだろうからとそう説明されたことがあります。

今さら「自分の知らないところで悪口言われてないかな」とか、不安になることはないです。
もし言われているとしたら、よっぽど僕がおかしな行動をしている時なんで、むしろ反省しますね(笑)。
信頼していれば、「気を使ってくれてありがとう」くらいに思えるもんでしょう。
僕は「今忙しいから、邪魔しないようにしてくれてるんだな」ってちゃんと理由があれば理解出来ます。

本当に、心の底から信頼してるんですよね。
小学生の頃に月曜日から土曜日まで、ずっと一緒に遊んでいたからこそ築けた関係。
こいつらとは、おじいさんになってもずっと仲良くしていたいです。
ずっとバカみたいな話をしていたいし、していられる気がする。

そういう友達がいれば、“今”連絡を取れる相手がいなかろうが、休みの日は1人で過ごすことが多くても、「友達が少なくてさみしい」なんて思わない気がします。

そんな彼らも今年はいよいよ大学を卒業し、就職するので今までのようにそう簡単には遊べなくなってしまいます。
なので、今度4人で遊び納めとして卒業旅行に行くんですよ。

僕が卒業したのはもう2年も前の話になりますけどね(笑)

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新刊紹介

金内柊真

かねうち・とうま●1996年大阪府出身。東京総合美容専門学校卒業後、
2017年よりヘアサロン「ALBUM」に入社し、現在は新宿店勤務。Twitterから発信する熱いつぶやきが多くの共感を集め、2018年8月に初の著書「才能が無ければその分努力すればいい」を刊行。2018年10月現在、Twitterでは約13万、Instagramでも約8万のフォロワーを持つ。

Twitter●https://twitter.com/Kaneuchi_Toma
Instagram●https://www.instagram.com/Kaneuchi_Toma/

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