2026.3.19
童貞喪失モノAVがあまりにもドキュメンタリー作品だった【平成しくじり男 第8回】
前回、マッチングアプリで出会った女性から「投資」を学んだお話でした。
今回は、とあるアダルトビデオに強い衝撃を受けたエピソードです。

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「なんだこのドキュメンタリー作品は…」
AV監督の二村ヒトシさんと、代々木駅前にある『A Talk Club WOOFER』という酒場で毎月、『代々木駅前の人生ご相談会』というお悩み相談イベントをやっている。
ゲストの方に壇上にあがってお悩み相談をしてもらい、酒場に集った人々がその話を肴にお酒を飲んだりご飯を食べたりするイベントなのだが、この間はレミレミ・ニューワールドさんという、ソフト・オン・デマンドでAV監督をやってる女性がゲストとして登壇してくれた。
お会いする前にレミレミ・ニューワールドさんがどんな人なのか調べていると、レミレミ・ニューワールドさんの監督作品である『AV女優 末広純が「本当にエッチしたい人達」をガチ面接で選ぶ新時代のユーザー参加型AV ガチ素人オーディション』という作品が気になったので、観てみた。
「なんだこのドキュメンタリー作品は…」
見終わったあと、感動して心のなかでそう唸ってしまった。久しぶりに質のよいドキュメンタリー作品を観た、という感じだった。
その作品のあらすじはこうだ。
奥手の男性好きのAV女優・末広純さんが、素人の男性をオーディションしてエッチしたい相手を自分で決めようという企画がはじまる。素人の中からオーディションに出たい男性を募集すると、総勢81名の男性からの応募が集まった。そこから末広純さんによるオーディションがはじまり、見事に勝ち上がった男性の叶えたい欲望を、実際に末広純さんが叶えてあげる──
こうした素人をオーディションする企画においては、AVであろうがなかろうが「あっ、これは逸材が現れちゃったな」と思わずにはいられない素人が彗星の如く現れることがあるが、この作品はまさにそうした類の作品だった。
39歳で童貞の長谷川さんという男性が、オーディションの初めから圧倒的な異彩を放っていた。不自然なほどに深いお辞儀から入り、緊張からなのか全身の筋肉が明らかに硬直していて、指先もずっと落ち着かない。末広純さんとはまったく視線を合わせようとせず、半ば強引に目を合わせられると「うわあああぁっ!」と高い声で叫びはじめる。39年間童貞であることを強くコンプレックスに思っている人にしか表出することのできない、この世界に対する馴染めなさを全身から醸し出していた。
そんな長谷川さんは、若いころに女性から騙され100万円を奪われたことがきっかけで女性不信になってしまい、それからはAVだけを見て生きてきたそうだ。オーディションに合格したら叶えてほしい夢は、もちろん童貞卒業だ。
面接で語られたそんなエピソードよりも、やはり長谷川さんの挙動から発せられる異様な感じから目が離せなくなってしまい、気づいたときには「絶対に長谷川さんが選ばれてほしい!」と、祈りながらオーディションを眺めている自分がいた。
その祈りが通じたのか、総勢81名の素人の中から長谷川さんが見事に選ばれた。横並びに椅子に座った男性陣の中から、末広純さんに後ろからハグされた人が合格という決定のされ方だったのだが、長谷川さんが末広純さんに後ろからハグをされて「ハセガワ SEX決定!」の金色のテロップが画面下に表示されたときには、思わずガッツポーズをしてしまった。
よかった。これで、どうしようもなく童貞を拗らせてしまった男の初体験を目にすることができるのだ。いち視聴者として抱いた野次馬的な期待を、ラブホテルに移動した長谷川さんは全く裏切らなかった。
服を脱ぐ前にスキンシップとして末広純さんに指を舐められた長谷川さんは「指が羨ましいっ!」と叫びはじめ、胸を生で触らせてもらうと「ファーーッ!」と、明石家さんまの引き笑いとほとんど聞き分けのつかない高い声で叫んだ。「脱がせて」と末広純さんに頼まれれば「フォッ、フォッ、フォーッ!」とリズミカルに高い声を発しながらワンピースを脱がし、下着姿になった末広純さんを目の前にすると「素晴らしい!ファーッ!…女神様ぁ!女神様だっ!あーっ!」と跪いて祈るように両手を合わせた。
長谷川さんはセックスの最中、終始そんな調子だった。手コキをされても、フェラをされても、パイズリをされても、「ファーッ!」と高い声で叫び続けた。事実は小説よりも奇なり、という言葉があるが、長谷川さんは小説や漫画のキャラクターかそれ以上にデフォルメされた、非現実的ともいえるような存在だった。
一方で、いつも女優としてフィクションに携わっている末広純さんのほうはやけに現実的だ。「女神様だっ!」と跪いて手を合わせる長谷川さんに対し「女神じゃないよ」とたしなめるし、裸で膝枕をさせてもらって目の前におっぱいが来たときに「夢のアングルーッ!」と叫んだ長谷川さんに対しては「夢じゃないよ」と優しく声をかけた。女性器を見せるときには「モザイクの向こうだよ」と伝え、指入れをさせるときは「優しくね。これくらいだったら痛くないよ」と、しっかりローションをつけながら長谷川さんの指を誘導し、「どう?どんな感じ?」とその感覚を問いかけた。
「ふあぁーっ!すごい!伝わる!伝わりますっ!ふあぁーぬっ!締めつけられてる!指が、締めつけられてますっ!」
ともすればすぐに夢の世界に入り込んでしまう長谷川さんが、しっかり地に足をつけ夢ではない現実のセックスの楽しさを享受できているのは、紛れもなく、誠実な言葉と共にリードしてくれる末広純さんのおかげだった。
「挿れるよ。見ててね、ちゃんと」
そう声をかけながら末広純さんが騎乗位で挿入し、長谷川さんはついに童貞を失った。
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