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対人関係が苦手でも、今の接客業を続けた方がいいですか?~MBお悩み相談その3

実は私自身、いまでもパニック障害の恐怖と隣り合わせにいます

MBの回答
※動画での回答は最終ページをご覧ください!

私には、なかよしさんの気持ちがとてもよくわかります。
私もかつてパニック障害を起こし、なかよしさんと同じような苦難と絶望を経験したことがありました。

私の場合は中学生の頃に一度パニック障害が起き、その後症状は落ち着いたものの、大学生の時に再び発症。そこから社会人になっても断続的に症状が出るようになりました。
実は今でも完治などはしておらず、いまだに映画館に行くことができない、観覧車に乗ることができない、バスに乗ることができない、などいくつかの生活上のデメリットを抱えています。

症状としてはなかよしさんと似たようなもので、とにかくその場から逃げ出したくなるのです。
呼吸が荒くなり、汗と動悸が激しく、どうにかなってしまうんじゃないかという不安に襲われてしまいます。一刻も早くその場から逃げたくなるのです。
私の場合は学生の頃はトイレが逃げ場となっていたので、今でもそうした発作が起こるとトイレに逃げれば落ち着きます。

話だけ聞けば「なんだ、じゃあ困ったらトイレに行けば落ち着くんじゃないか」と思うかもしれませんが、意外とこれが社会生活では困難を生みます。

例えば学生の頃大変だったのは、授業に出られないことです。
授業が始まると最短だと30分ほどで発作が出てしまいます。
もちろんどこででも発作が出るわけではないのですが、一度発作が出た状況では「またあんなことが起こるのではないか」と不安に思うことから再発しやすいのです。
なので、一度授業中に発作が出てしまってからというもの、私は大学時代は授業のたびに毎回パニック発作が出るようになってしまい、30分ほどで退出しなければいけないということが続きました。

すると当然まともに授業を受けることもできない。
私が悪いわけじゃないのに病気だというのに、先生からは「毎回席を立つとは一体どういうことだ!」と叱責される。

私は全てが嫌になり大学に行くのをやめてしまい、結果留年を重ねて、通算6年間大学に通う羽目になるのです。

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MB

エムビー●誰もが理解できる「オシャレの教科書KnowerMag」を運営。視覚効果や印象論などをベースにしたロジカルなファッション指南が好評を博す。「最速でおしゃれに見せる方法」「ほぼユニクロで男のおしゃれはうまくいく」などメンズファッション書籍の多数のベストセラーを始め、関連書籍は累計120万部を突破。月額500円のメールマガジンは個人配信では日本1位を記録、月額5千円のオンラインサロン「MBラボ」も常に満員御礼状態に。自身のブランド「MB」発のオリジナルアイテム、大手ブランドとのコラボアイテムも爆発的な売上を記録している。
よみタイ連載をまとめた本作の原作ビジネス書「もっと幸せに働こう」は紙版・電子版ともに多くの支持を集めている。

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