2020.2.19
ママ友を失った理由は、300円の手作りアクセサリー
ブスとお金 第4回
それは趣味なのか。はたまた仕事としてやっているのか。
イベントスペースを併設しているカフェがあり、そこで定期的に、ハンドメイド作品の販売などをしている女性達がいる。
他人の趣味に口を出す筋合いは誰にもない。
私は飲み歩くのが趣味で、他人に「小さいお子さんがいるのにお酒ばかり飲んで大丈夫なの?」
なんて言われた日には、
「うるせー! 自分の稼いだ金をどう使おうがいいだろ! 余計なお世話だ!」
と、返してしまうだろうから、他人の趣味に口を出す権利は誰にもないし、出したところで反発をくらうだけなので、やめたほうがいい。
話を戻そう。
初めて訪れたイベントスペースでは、小さなお子さんをおぶったママ達が、手作りの品を販売していた。
子育てをしながら、子供を寝かしつけた後に、夜な夜な商品を作製するのだろう。
デザインを考え、材料を購入し、そしてイベントで丸一日を使い販売する。
それはそれは、大変なことだし、自分で一生懸命作った商品を、見知らぬ誰かの手にとってもらうことはとてもうれしいことだとは思う。
頑張る女性から元気をもらいたい。
私は、そんな気持ちで向かったイベント会場には、アクセサリーをはじめとして、いろいろな商品が並んでいた。
しかし、その販売価格に驚いた。
髪飾り300円。
いや、正直言って300円でも買おうとは思わない素人感あふれる代物だ。
ヘアゴムに、よくわからない花みたいなものが縫い付けられていた。
もはや、300円が高いのか安いのかもわからない微妙さを放っている。
そして、材料費や作製の時間単価のことを考えれば、もう少し高く設定しないと成り立たないことは初見の私でも感じた。
さらに言えば、300円の値段設定が市場価格と比較して安かったとしても、誰がこれを買って髪につけるのだろうか。
そんな余計なお世話な思いが、瞬時に脳内を駆け巡る。