2019.1.22
時間は未来から今へと流れている?~成功者が捉えている「時間」の概念
毎日毎日ショップスタッフとしてお店に出勤し、同じように朝礼をして、同じようにお店を開けて、同じように接客をし、同じように店を閉めて、同じように終礼をして、同じように家に帰り酒を飲んで寝る生活。
延々と繰り返すルーティンを長年続けてきました。
この時の私は、今を想像できていたか? 勿論何一つ考えていませんでした。
自分が著書を18冊も出版し、累計100万部のベストセラーを記録し、経営する会社は初年度で売上が億を超え、しかもそれを大好きな洋服の仕事で実現するなんて微塵も想像できていませんでした。
当時私も同じように将来に息苦しさを感じていました。
「こんな毎日がいつまで続くのだろう」
「このままこの会社にいて、たいした成果もあげられず平凡に暮らすのか」
少しだけ賢くなった20代後半には、そんな風に”諦め”を感じていたのです。
しかしそんな私が、ご覧の通り人生を激変させることが出来ました。
多くの成功者がそうであるように「過去からは想像もできないような将来」を作ることが出来たのです。
どうしてこれが出来たのかは後述しますが……まず安心してください。
人生は変えることが出来ます。
意志があれば現状からは想像もできないような未来を作ることが出来るのです。
ここで、皆さんに質問を出します
人はある程度大人になると賢くなります。
そして賢くなるほどに「未来」を「現状の延長戦上」として捉えるようになります。時間が「過去→現在」に流れるものであると知っているからこそ、未来を現在の先にあるものとして捉えようとするのです。
ここで皆さんに質問です。
「5年後どうなっていたいですか?」
「10年後のあなたの理想は何ですか?」
ちょっと考えてみてください。
……答えが出ましたか?
出た答えの多くが「現状から実現可能な未来」になっているはずです。
ちょっと頑張れば達成できる未来、
このまま現状維持すれば実現できる未来、
そんな5年後10年後があなたの頭の中に出て来たはずです。
これはあなたが賢い大人である証拠です。
大人であればあるほど時間の流れを理解しており、だからこそ現状から未来を想像する癖があるのです。
しかしもう一度胸に手を当てて考えてみてください。
本当にその5年後10年後が「理想」ですか?
私の質問をもう一度読み返してみてください。
「5年後どうなっていたいですか?」
「10年後のあなたの理想は何ですか?」
という質問だったはずですね。
私は
「(実現可能な範囲で)5年後どうなっていたいですか?」
「(達成できそうな現実的な範疇で)10年後のあなたの理想は何ですか?」
とカッコで条件をつけた覚えはありませんよ。
あくまであなたの理想を聞いたのです。
にも関わらず、おそらく多くの人は「現実的な判断において」「実現可能な範囲で」と勝手に頭の中に条件をつけて考えたでしょう?
……それは本当のあなたの理想じゃありませんよ。
現状から考えた単なる惰性でしかありません。
質問を勝手に置き換えるほどあなたは「常識」に囚われています。
「理想」を矯正するほどに「諦め」に浸かっているのです。
この質問を子供にしてみると面白いです。
「20才になったらどうなっているかなー?」と聞けばロクに絵もかけないのに
「漫画家になる!」と答え、決めた相手もいないのに
「結婚してお嫁さんになる!」と答えます。
これはひたすら純粋に「自分の理想」を即答しているわけで、現状の延長戦上ではありません。
物事を達成しやすくする秘訣は「未来の記憶」
多くの例を見るに、成功者は時間を逆に捉えています。
過去から未来に時間が流れるのではなく、未来から過去に向かって流れるように捉えます。
これが多くの人と成功者を分け隔てる考え方の違いです。
認知心理学では「未来の記憶」などと表現されています。
前述のとおりですが、人は「現在出来ること」「現状から実現可能と思われること」の積み重ねで未来を想像します。
今、新潟に住んでいる人が「来年NYで仕事をしてる」なんて想像はしないわけです。やったこと・行ったこと・経験したことから未来を算出しようとするのです。
しかし実は現状から想像できないような未来も作ることができます。
例えば「車の運転」などで、このことを誰もが経験しているはずです。
構造もわからない、操作する順番もわからない、教習所に通う前は自分が車を運転する姿など全く想像できかったはずです。しかし教習所に通い始め、カリキュラムをこなすたびに着実に想像できるようになってきます。
先に設定した未来が現在に近づいてくるような感覚があるでしょう。
免許を持たずに電車や歩きで通学通勤している人にとって「車の運転」は、現状の延長線上ではありません。
しかしほとんどの人が現状から想像できなくても「車が運転できる未来」を結果的に作れている……これはひとえに「現在・現状から未来を考えている」のではなく「免許をとる未来から現在・現状を考えている」から成立しているのです。
「時間は未来から現在に向かって流れている」と認識すると物事を達成しやすくなるのです。