よみタイ

昭和漂う空間でおいしく食べて飲んで歌うけどカラオケにあらず! 〜歌京〜

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

東京・麻布十番、鳥居坂下の交差点付近は私の出没率がかなり高いエリア。そこにBARでもない、居酒屋でもない、レストランでもない、カテゴリーにはめられないけれど、なぜかふらりと遊びに行きたくなるお店があります。

その名は「歌京」

歌とありますがスナックでもカラオケ屋でもありません。

論より証拠、まずはお店をご覧あれ。

地下へ降りようとすると聖子ちゃんやBOOWY、杏里にTM Networkなど懐かしのレコードジャケットが飾られているのが目に入ります。
大抵の人はこの段階で「え、このお店って何?」と思われるでしょうね。

こちらが入り口です。知らないとちょっとだけ入るのにドキドキしてしまう雰囲気がありますが……、

店内はレコード、バッグ、洋服、ラジカセ、コーラの瓶、タバコなどなど〝昭和″を思い出させるグッズであふれています。

席につく人の多くが、まずこれらについて「懐かし〜」「持ってた〜」と嬉しそうな声を。続いて「あの時さ〜」「あの店行ってた?」と、それらについての思い出話に花が咲きます。

DJがかける曲は70年〜90年代のJ-POPが中心。
山口百恵さんの「いい日旅立ち」が流れるとなんとなく口ずさんでみたり、♪じゃかじゃんじゃんじゃん〜とモー娘。の「LOVEマシーン」がかかると誰かがエアーマイクで歌い出す。するといつしか店中大合唱。

それを楽しそうに眺めながらしっぽりカウンターで話し込んでいる人もいたりして、とにかくここは何でもあり! みんなが思い思いに楽しむお店なのです。

1 2 3

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Facebookアカウント
  • よみタイX公式アカウント

新刊紹介

よみタイ新着記事

新着をもっと見る

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

週間ランキング 今読まれているホットな記事