2021/7/5
実家が放してくれません
お母さんは私が嫌いなの――? それは愛情か、執着か、それとも虐待か。そして、毒を放つのは「親」だけなのか。断ちがたい親との関係、家の呪縛、家と親の圧力に深く切り込むコミックエッセイ。
エイトとアサは一軒家に住む若夫婦。
転職を繰り返す夫を心配しながらも、家を整えささやかな暮らしを営むアサ。
やがて待望の第一子を授かるが、孫の顔を見るためにと頻繁に訪ねてくる実母の言動にアサの苦悩は尽きず、幼い頃の記憶がよみがえる……。
ウェブサイト「よみタイ」で大好評の連載、「家」の謎が解き明かされる描き下ろしと小島慶子さんの巻末エッセイを加え、待望の書籍化!
【本書目次より】
1いい天気の日に「仕事見つかりそう?」は言いにくいものです
2昔から幸せな家庭への思い入れが強いから
3親になるのが怖い
4赤ん坊の存在は実家の母を呼び込んだ
5母が訪ねて来た日は夫が大嫌いになります
6母に愛された記憶がないのは育児のハンデです
7結婚に失敗したらほら見たことかって言われる
8息子を見ると自分の子供時代の暗い記憶がよみがえります
9母はいつも私のテリトリーへ侵入してきました
10親の家さえ出たら幸せになれると思ってた
11視界に母がいるとダメ人間に戻ってしまう
12お母さんは怒るって決めたら怒るから
13私は「きちんとした家」の子じゃない
14私の中で母を殺さなければいけない
15あの親が育てたなら私もまともじゃないかも
16自分の躾に親の影を感じます