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『高IQ者が考えた 解くだけで頭がよくなるパズル』著者インタビュー いいことばかりじゃない!? 高IQ者の日常 ~社会人編~

転職を繰り返してしまう理由

――そこからは、一気に頭角を現して……となりそうなものですが、その後3年の間に4回転職されていますね。キャリアアップを意図して、ということなんでしょうか。
 これは高IQ者の大きな欠点の一つだと思いますが……とにかく、飽きるんですよね。
 高IQ者は物事の処理速度が速いので、同じ仕事を任されても、できるようになる速さが図抜けているんですよ。年単位でコツコツ頑張ってステップアップしていく人たちの中で、数ヵ月で仕事を覚えて、どんどん結果を出して、じゃあ後はどうする?って。管理職になるまで、ひたすらルーティンで仕事をこなしていく未来が見えてしまうので、それなら他のことをやってみたい。それで、すぐに会社を辞めちゃうんですよ。

――ブラック企業だとか、上司のパワハラとか、具体的な理由で転職しているわけではないのですね。
 最初に入った会社は紛れもないブラック企業でしたけど(笑)。でもそこで、自分のやり方というか、スタイルに気づくことができたので、すごく鍛えてもらえたなと思っています。それ以降は、単純に飽きてしまうというのと、どこに行ってもそこそこやれる自信があるせいで、一ヵ所に留まれないのかもしれません。
 高IQ者は、いわゆる日本的な企業で出世するにはちょっと難しいところがあると思います。飽きっぽさもありますし、意外かもしれませんが、仕事でのミスも多いんですよね。
 たとえば、10の仕事を完璧に10こなす人と、同じ時間に100やって、そのうち2割ミスする人だと、どちらが評価されるのか、っていう話なんです。達成している80を評価してもらえるのか、20のミスを過失として追及されるのか。
 高IQ者は処理速度が速いぶん、どうしてもミスの数も増える。総合点を競う場では有利ですけど、正答率ではそこそこ。いわゆる「丁寧な仕事」を評価されるような職場では、割を食ってしまう面があるので。

――その3年間を経て、会社員ではなくて、起業した方がいいだろう、と判断したわけですね。会社を辞めるというのはなかなかリスクのある選択だと思いますが、迷いはなかったのでしょうか。
 自分の飽きっぽさを生かすには、これしかないだろうな、と思いました。自分の会社なら、ある程度やって飽きたら、業務をいきなりガラッと変えてもいいじゃないですか。経営者っていうとなんだか偉そうですけど、要は僕はいつまでもプレイヤーでいたいんです。
 会社員のときに、あ、これは無理だ、と思ったのが、中間管理職になること。ある程度キャリアを積むと、誰もが避けられない道ですよね。僕は、高IQ者は自分がトップか一番下にいるのが最も能力を発揮できると思っていて。中間管理職は、部下を育てるとか、組織のパワーバランスを調整するとか、自分が得点する側じゃない仕事がメインになってくるので、僕には致命的に向いていないと思いました。

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関口智弘

せきぐち・ともひろ●1979年埼玉県生まれ。成蹊大学卒業後、3年間で5社での勤務を経験。広告会社、IT企業を経て独立。マーケティングシステムリース、ウェブサイトアクセスアップツール開発を本業とし、海外で馬主業にも参入。人口上位2%(IQ148以上)の知能を持つ人々の交流団体「JAPAN MENSA」会員。著書に『これからの「稼ぎ」の仕組みをつくろう』『群れない力』がある。

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