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残念! 「肉を食べまくってタンパク質摂取」はNGだった! 薄毛に悩む人が本当に摂るべき栄養素とは?

摂りにくい栄養である亜鉛の不足こそ、実は薄毛のラスボス

 髪に必要な栄養素としてタンパク質、ビタミンC、B群はなんとなく想像がつくけど、亜鉛っていったい何? と思われた方が多いのではないでしょうか?

 消化管に摂り込まれたタンパク質はいったんアミノ酸まで細かく分解され、体内に吸収されてからまたタンパク質に再構築されます。でも、亜鉛が不足していると消化管粘膜が弱ってしまい、もたれたり下痢をしたりと消化吸収力が低下します。なぜ粘膜が弱るかというと、亜鉛は細胞分裂のさかんな部分ほど必要とされるミネラルだから。消化管の粘膜は体の中でももっとも代謝が速いので、亜鉛の不足がはじめにあらわれやすいのです。
 髪も同じで、毎日毎日作られる組織です。なので亜鉛が不足すると毛母細胞の分裂がスムーズに行われず、結果、髪が成長できなくなります。

 また、他にも味覚をつかさどる味蕾みらいの細胞の再生やビタミンAを体内に留めさせて免疫力を向上させるなど、亜鉛はさまざまな働きをしています。でも残念ながら、体内で作り出せない栄養素ですので、体外から摂取するしかありません

 亜鉛が多く含まれていて、これを食べればOK! という決め手になる食物がないのも、亜鉛不足に陥りがちな原因となっています。亜鉛は、肉、魚、野菜などに少量ずつ含まれているので、結局はバランスよくいろいろなものを食べることが大事です。
 強いてあげれば、牡蠣、エビ・カニ・貝などの魚介類、牛肉は、亜鉛が他の食品よりも多く含まれているので、これらを普段あまり口にしていない人は、メニューに取り入れてみましょう。

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田路めぐみ

神奈川県出身。平成9年、東京大学医学部医学科卒業。
日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本頭蓋顎顔面外科学会会員、日本外科学会会員。
虎の門病院外科レジデント修了後、東京大学形成外科医局に入局。帝京大学、東京大学、国立国際医療センターにて形成外科の研鑽を積み、焼津市立総合病院、国保旭中央病院にて形成外科科長を務める。その後国立がんセンター東病院頭頸科、せんぽ東京高輪病院(現JCHO東京高輪病院)形成外科を経て、2014年より、松倉クリニックに勤務。
美容のみならず形成外科・再建外科医としても活躍し、その幅広い臨床経験から、患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ総合的な診療を得意とする。
自らの薄毛経験も活かし、身体全体とストレスまで考慮した総合育毛治療がクリニックでも人気を呼んでいる。

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