2020.1.25
父はエリート官僚! SMクラブで働く21歳有名大学女子の衝撃的すぎた言葉
お金だけではない「何か」を求めて身体を売る女性たちの事情や思いに、ノンフィクションライターの小野一光さんが迫る大好評連載「限界風俗嬢」。
連載一人目に登場したのが、SMクラブなどで働いてきた21歳女子大生「アヤメ」さんです。
1000人以上の風俗嬢の取材を経験してきたベテランライターが聞き出した悲しすぎる告白。
今回は、その中から特に印象的で衝撃的な「言葉」を厳選してお届けします。
エリート官僚の父と専業主婦の母という家庭環境で育ち、誰もが名前を知る有名大学に通うアヤメさんが風俗嬢を続ける心の内とは……。
「大学で文学を勉強していて、シェークスピア史を研究しているときに、SMがイギリス発祥だと出てきて、実際に体験したらわかるかなって思ったんです」
初めて働く風俗がSMクラブだったアヤメさん。その選択理由を問われた際の答えです。
なんとも勉強熱心というか、行き過ぎた好奇心というか……。
これを聞いて「そっかー、だからあなたSM嬢になったのねー。なるほど」と素直に受け取る人はどれだけいるでしょうか。
実際、これまで多くの風俗嬢の取材を重ね、その心の深淵を見つめてきた小野さんは、この回答が「あまりにきれいにまとまった理由」だと感じたそう。
そして「他にも理由があるに違いない」と想像し、慎重に彼女の過去や思いに耳を傾けていくことに。
そんな小野さんに対し、アヤメさんは
「私って中学から高校にかけてエンコーをしてたんですね」
と、さらりと告白するのです。
「生理が始まったのは遅くて、中一の後半からでした」
これは、アヤメさんが小6の時に度々集団レイプされていたという衝撃的すぎる経験を語り、妊娠を心配する小野さんに対して告げられたひとこと。
つまり、アヤメさんは初潮がくる前に、望まぬ性体験をしていたのです。それも何度も。複数人から……。
この事実に、さすがの小野さんも「その絶望の深さは想像を遥かに凌駕する」と語っています。
当然「周りの大人は何をやっていたんだ」「誰かに相談すればよかったのに」と思いますよね。
でもアヤメさんは「誰かに相談できるって状況でもなかった」と振り返ります。
小4から続く陰湿なイジメ、「あまり反応しない方がいい」という親からの‟アドバイス”、意を決して相談した校長先生から返ってきたまさかの言葉……。
「大人に言っても意味はない」と少女を絶望させるいくつもの出来事が重なり、誰にも相談できないまま性の搾取は続いていったのです。