2024.6.10
シングル女性の地方移住のヒントはこの二人に聞け! 人気エッセイスト有川真由美さん×フリーエディター藤原綾さん 霧島でのトークイベントは温泉よりも熱かった!?
その間、地元の大学の非常勤講師やFMきりしまのパーソナリティなどを務めて活躍の場を広げ続けています。そんなおり『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』など、多くのベストセラーを送り出しているエッセイストの有川真由美さんが、霧島在住で鹿児島県出身ということで縁がつながり、このたびトークイベントを実施することに。
イベント前から親交を深めた二人が、移住、女性の生き方に加え、有川さんの新作『ひとり旅で見つけた小さな幸せ』にも関連した旅話と話題は尽きることなく……。6月2日に開催されたTSUTAYA BOOKSTORE霧島でのイベントについてリポートします。
文/写真 よみタイ編集部
移住者から見た霧島、在住者から見た霧島
「移住して本当によかった」
霧島に引っ越して2年半。生まれてから40数年東京で過ごしたフリーエディターの藤原綾さんは、実感を込めて語ります。
「空気と水がおいしくて、温泉があって、ぐっすり寝られる」これ以上の幸せがあるでしょうか、と。
一方、有川さんは、留学先の台湾をはじめ、ギリシャ、東京など国内外の様々な場所に居住した経験があります。霧島市隣の姶良市在住のお母様の介護をきっかけに故郷に戻り、お母様を見送ったのちは、霧島市内に購入した自宅のリノベーションを進め、執筆の仕事と並行して内装の打ち合わせを楽しむ日々を送っています。
「鹿児島出身の私よりも、藤原さんは地域へ溶け込んでいらっしゃる。地域を盛り上げたいという気持ちも強い」
という有川さんの言葉通り、藤原さんは、地区の自治会の役員を担い、ラジオ局「FMきりしま」のパーソナリティとして温泉情報などを発信し、地元の大学、第一工科大学で非常勤講師も務めるという地元密着の活躍ぶり。
「自宅の庭で菊芋を作りました」
と明るく笑う藤原さんの肌艶は、充実した生活の賜物でしょうか、東京で暮らした頃とは断然違います(東京で会っていた担当編集の実感)。
「東京には人はたくさんいるけれど、良くも悪くも距離があります。霧島では困っていると周りの人が助けてくださって、むしろ不自由さ、不便さを感じません。都市部と違い一般の人と行政が近く、移住前にもっと市役所を頼ってもよかったかなと今では思いますが」
藤原さんのその言葉を受けて
「確かに、霧島の人は人のために動くところが、私が以前住んでいた台湾の人たちに近い気がします。女の人、よく働きますよね!」
と有川さん。
移住者の藤原さんから指摘されることで、鹿児島の魅力を再認識したそうです。