2023.6.27
夫の下着を洗濯する嫁に敵意を…義母の認知症介護で突きつけられた悲しみ。週間ランキングTOP5【6月19日~6月25日】
【1位】「今から自己破産するから、手伝って 第12回 義母の認知症の急速化と実母の寂しい最期 / 「実母と義母」(村井理子)
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村井理子さんのエッセイ連載「実母と義母」。
今は亡き実家の母、認知症が進行し要介護となった姑。
母親であること、妻であること、そして女性として生きていくということ……。
翻訳家でエッセイストの村井さんが、実母と義母、ふたりの女性の人生を綴ります。
「第12回 義母の認知症の急速化と実母の寂しい最期」(6月19日)は、認知症になった義母の介護の現実と、認知症と膵臓癌がほぼ同時に発覚した実母の最期について。
ここ数ヶ月で義母の認知症の進行速度が加速し、身の回りのこともままならない状態に。
(前略)そんなこんなで、私が週に一回は必ず実家を訪れて(実際にはもっと頻繁に立ち寄ってはいるが)、洗濯物が溜まっているようであれば、洗うようにしている。洗う人間が私であっても、義母はあからさまな敵意を向けてくる。敵意というよりは、猜疑心とでも表現したほうがいいだろうか。私と夫の下着を若い女が洗っている。腹が立つ。許せない。そんな気持ちが彼女のなかにあるような気がする。それを感じる度に、やはり悲しくなる。
読者からは「我が事のように読めた」「これはもう……言葉がでない」「こんなに引き込まれて心に響くエッセイは初めてかもしれない」「一人っ子で将来の親の介護が不安だったけど、きょうだいがいたらいたで大変なこともあるんだなと思った」などなど、様々な反響が続いています。
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以上、6月19日~6月25日の週間ランキングでした。