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朝シャンVS夜シャン 薄毛になるのはどっち!? 育毛専門医が教える「やってはいけないヘアケア」

朝シャンVS夜シャン 髪の成長のためには夜シャンがおすすめ

 みなさんは、1日何回髪を洗いますか?
 真夏は別として、髪は1日1回洗うので十分です。1日分の皮脂や汚れは取り除けます。あまり洗いすぎると頭皮の乾燥を招いてしまうので注意ですよ。(それでもべたつく場合は、糖質過多やストレスで皮脂の産生が上がっているのかも!)
 問題はいつ洗うかです。生活習慣や季節にもよりますが、朝、出勤前に朝シャンし、夜は帰宅したらそのまま寝るという人が多いのではないでしょうか?
 髪の成長を考えると夜シャンのほうがおすすめなんです。

イラスト/きくちりえ(Softdesign)
イラスト/きくちりえ(Softdesign)

 夜の睡眠タイムは、髪の成長を促す成長ホルモンが放出される大事な時間。成長ホルモンはいつでも放出されていますが、眠り始めてからの3時間の深睡眠にもっとも放出量が多くなります。だから、夜、寝る前にシャンプーすることで頭皮の汚れやストレスを取り除き、細胞が心地よく働く環境を作っておくのがベストなのです。
 細胞にとっていい環境を作れば、毛母細胞に栄養が届きやすくなり、成長ホルモンが放出された時、ホルモンの働きもよくなって髪の成長を促してくれます。要するに夜シャンは成長ホルモンの働きのサポート役になるのです。

 ただし、すでに習慣化していて朝シャンのほうが生活リズムが整う、ストレスがない、という方は無理に夜シャンに変更する必要はありません。そういった人は運動や栄養など、他の面で髪のためにいいことをしてカバーしましょう。

 こうしなければならない……そう思い込むのもストレスになるので、臨機応変に自分に合う髪への良い習慣を取り入れることこそ、長続きする、そして効果をあげるコツとも言えます。

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田路めぐみ

神奈川県出身。平成9年、東京大学医学部医学科卒業。
日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本頭蓋顎顔面外科学会会員、日本外科学会会員。
虎の門病院外科レジデント修了後、東京大学形成外科医局に入局。帝京大学、東京大学、国立国際医療センターにて形成外科の研鑽を積み、焼津市立総合病院、国保旭中央病院にて形成外科科長を務める。その後国立がんセンター東病院頭頸科、せんぽ東京高輪病院(現JCHO東京高輪病院)形成外科を経て、2014年より、松倉クリニックに勤務。
美容のみならず形成外科・再建外科医としても活躍し、その幅広い臨床経験から、患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ総合的な診療を得意とする。
自らの薄毛経験も活かし、身体全体とストレスまで考慮した総合育毛治療がクリニックでも人気を呼んでいる。

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