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【「いい夫婦の日」推薦本】『妻が口をきいてくれません』など、 夫婦関係を考える・改善するヒントが詰まった3冊

毒親の支配に苦しむ妻の奮闘劇! まきりえこ『実家が放してくれません』

まきりえこさんの『実家が放してくれません』は「家」のしがらみや「毒親」の呪縛を描いたコミックエッセイです。
「よみタイ」で大好評だった連載(2020年5月〜2021年4月)に、「家」の謎が解き明かされる描き下ろしと小島慶子さんの巻末エッセイを加え、単行本化されました。

連載時には主人公アサの母の毒親っぷりと、その支配からなんとか逃れて自分の人生を切り開こうとするアサの姿に、大きな反響が寄せられました。
人格を否定して育てられ、どうしても自分に自信が持てないアサ。それでも自分は毒親になるまいと子育てに奮闘し、自分の中にある闇とも必死に向き合おうとする姿は、毒親育ちではなくとも、胸が締め付けられます。

そんな「毒親」との関係性に注目が集まる本作ですが、実は、主人公アサと夫のエイトが、夫婦として、親として成長していく様もストーリーの大きなポイントとなっています。

エイトは、「親になるのが怖い」というアサの気持ちを理解できず見当違いな言葉をかけたり、転職を繰り返してようやく見つけた仕事先でも失敗をごまかして問題を起こしたり、頼りになるとは言い難い夫です。

そんな夫の弱さも受け入れ、アサは自分の「家族」をつくろうと努めます。
自己肯定感が低い妻と、精神的に脆い夫。それぞれ複雑な精神世界を抱えつつ、夫婦としての関係を深めていく様子から、パートナーとの支え合いやコミュニケーションについて学ぶ人も多いのではないでしょうか。

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