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文化の日に博物館を120%楽しむ! 愛好家が語る「ミュージアムグッズ」の魅力と新たな可能性

11月3日は文化の日です。文化に親しむことが推奨されているこの日は、多くの美術館や博物館が無料開放されます。
美術館や博物館といえばメインは展示物ですが、忘れてはならないのが「ミュージアムグッズ」の存在。近年各ミュージアムでは、雑貨からファッション、食品まで、趣向を凝らしたグッズが次々と開発され、訪れる人を楽しませています。
そこで今回は、著書『ミュージアムグッズのチカラ』(国書刊行会)が話題の、ミュージアムグッズ愛好家・大澤夏美さんに、ミュージアムグッズを通した博物館・美術館の楽しみ方を教えていただきました。
保有するグッズは1000点以上という大澤さんのコレクションの中から、特にお気に入りのミュージアムグッズ3点もピックアップしていただきます。

(構成・文/よみタイ編集部)

バラエティ化が進むミュージアムグッズ

――そもそも「ミュージアムグッズ」とはどういうものなのでしょうか。

まず、「ミュージアム」には、科学博物館、歴史博物館、美術館、動物園、水族館などが含まれます。それらの売店で購入できる商品を一般的に「ミュージアムグッズ」と呼んでいます。文房具からTシャツ、お菓子まで様々です。館が所有するコレクションや、館のロゴ、建築デザイン等の財産を活用して開発した館独自の商品(オリジナルグッズ)と、専門の卸売業者や他館のミュージアムショップ等から仕入れた既存の商品に大別できます。たとえば、東京都京橋の「アーティゾン美術館」ではコンスタンティン・ブランクーシの《接吻》の石像が常設展示されていて、ミュージアムショップでは、それを模したキーホルダが販売されています。
来館者はグッズを購入することによって展覧会を楽しんだ思い出を持ち帰ることができるという楽しみがあります。

書籍『ミュージアムグッズのチカラ』では、スタッフが開発秘話を語るインタビューも収録
書籍『ミュージアムグッズのチカラ』では、スタッフが開発秘話を語るインタビューも収録

――ミュージアムグッズは誰が作っているのでしょうか。

様々なケースがありますが、オリジナルグッズは館のスタッフや学芸員が考案して、デザイナーや企業に発注しているケースが多いです。地元の伝統工芸の職人とコラボレーションしているものもあり、完成までに数年の歳月を費やすものもあります。

――最近の流行りや傾向はありますか。

ポストカードが中心だった時代をふまえると、最近はバラエティ化が進んでいますね。特に今はガチャガチャが非常に人気だと思います。

――大澤さんがミュージアムグッズに着目する理由を教えてください。

ミュージアムグッズは、来館者にとっては「感動や経験、学びを持ち帰るメディア」です。それだけではなく、博物館にとっても「博物館の社会的使命を伝達できるメディア」だと思っています。博物館が映画そのものなら、ミュージアムグッズはそれを総括する“エンドロール”です。
博物館が独自に開発した商品は「この博物館は何を伝えたいのか」を探るきっかけにもなります。各ミュージアムの歴史や収蔵品、研究から何を伝えたいか、何を大事にしているかという姿勢がグッズという形に落とし込まれているんです。

――『ミュージアムグッズのチカラ』を出版された経緯は?

博物館の役割や意義をもっと多くの方に知ってほしい!というのが私の願いです。その重要な手段としてぜひグッズを活用しない手はない!そう思って拙著『ミュージアムグッズのチカラ』を上梓しました。
元々は自主製作で『ミュージアムグッズパスポート』というリトルプレスを製作しており、第4号までできたので出版社に企画書と共に持ち込みました。それがきっかけで国書刊行会さんにお声がけをいただき、出版という運びになりました。

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大澤夏美

おおさわ・なつみ
北海道大学大学院で博物館経営論をベースとしてミュージアムグッズの研究に取り組む。会社員を経て、ミュージアムグッズ愛好家として活動中。保有するミュージアムグッズは1000点を超える。
HP http://momonoke.wpblog.jp/
note https://note.com/momonoke
Twitter @momonokeMuseum
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