2021.10.26
取得数790の資格のプロ激推し! 「マニアックだけど知れば知るほど面白い資格」5選
日本は、国家資格が1200以上、民間資格まで含めると3000以上の資格があるといわれている“資格王国”。
何かチャレンジしてみたいけれど、仕事で必要というわけでもないし、どの資格に手を出したらいいのかわからない……。そんな方も多いのでは?
そこで今回は、年間80以上の資格試験を受験している資格の専門家で、All About資格ガイドも務める鈴木秀明さんに、今注目している“面白い資格”を聞きました。
就職や収入アップに直接結びつくかどうかはわからないけれどユニーク。マニアックだけれど勉強してみると面白い。そんな資格をご紹介いただきます。
※受験要項や試験内容は変更となる場合があります。各試験の最新情報は公式サイト等で確認してください。
(構成/よみタイ編集部)
コロナの影響は資格業界にも
資格コンサルタントの鈴木秀明です。私は、2021年10月時点で790個の資格をすべて独学で取得しています。
そもそもは大学時代に所属していたサークルの機関紙で、資格取得のコラムを担当したことがきっかけでした。
手当たり次第に資格を受けてその顛末を書くという、今でいうYouTuberの「◯◯やってみた」というノリです。
学内向けの冊子でしたが読んだ人がおもしろがってくれるのが嬉しかったし、もともとコレクター気質もあったので、すっかり資格取得にハマってしまったというわけです。
そんな資格マニアとして、最近面白いと注目している資格を紹介します。
もちろんどんな資格にもそれぞれの面白さはありますが、今回は、私が近年実際に取得した資格の中で、受験可能エリアの制限が基本的になくて、趣味性が高く、資格初心者や自宅で独学する習慣のない人にも敷居が低そうだと感じたものを選びました。
また、新型コロナウイルスの関係で試験の休止・延期を余儀なくされている資格も増えているのですが、現段階でその影響が比較的少なそうな資格をピックアップしています。
楽しい資格ライフの入り口として、参考になれば幸いです。
オリジナルレシピを考案する問題も! 「納豆真打検定」
「納豆真打検定」は全国納豆協同組合連合会が主催する検定で、納豆に含まれる栄養成分、原材料と製造方法、納豆業界の変遷、納豆にまつわる歴史・雑学の知識などに関する問題が出題されます。受験料は4000円で、試験時間は80分です。100点満点のうち、55点以上取ると「前座」、75点以上取ると「二つ目」、90点以上取ると「納豆真打」として認定されます。
食品に関する検定は非常にたくさんありますが、この納豆真打検定は、出題がなかなかユニークで、私が受験した際は、記述式で、納豆のにおいを克服するオリジナル納豆レシピを考える問題が出ました。
かなりバリエーションに富んだ問題が出るので「解いていて楽しい」試験でもありますが、最上位の「納豆真打」に認定される90点以上をとるのはかなり難しいといえそうです。
従来は試験会場で受けるタイプの試験でしたが、今はオンラインで受験できるようになっています。
全国納豆協同組合連合会の公式サイトには、納豆に関する情報がまとめられていて、たとえば「製造開始から出荷まで最短で3日程度」というような納豆製造に関する知識や、「太宰治は筋子と一緒に納豆を食べるのが好きだったようだ」といった雑学に触れることができます。
資格取得にはあまり興味がない人も、このサイトを読むだけで、納豆の歴史や製造工程、食文化、健康効果など、納豆に関するあらゆることが学べるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
●「納豆真打検定」公式サイト
http://www.natto.or.jp/shinuchi/
暗記勉強なしですぐに資格が取れる! 「涙ソムリエ」
「涙ソムリエ」は、「涙活」を考案した寺井広樹氏がプロデュースしている資格です。
涙活とは、能動的に涙を流すことによって心のデトックスを図る活動のことで、涙ソムリエは“涙活のスペシャリスト”と位置付けられています。
受講料は1万7000円とやや高めですが、1時間半のweb講座を受講すれば誰でもその日のうちに資格を取得できるので、コツコツ勉強するのは苦手だけど資格を取ってみたいとか、何か手軽に新しいことをはじめてみたいという人にはとてもオススメです。
しかもこの講座は週2くらいの頻度で、わりと頻繁に開催されているので、忙しい方も受講しやすくなっています。
web講座では、涙の仕組みや効用を学ぶほか、“泣きツボ”を刺激するおすすめ映画の情報を得ることができます。
涙を流すことによってストレス解消になるほか、免疫力アップの効果もあるそうです。ストレスによる食べ過ぎがなくなるので、ダイエットにも寄与するというメリットもあるとか。
涙ソムリエ同士のコミュニティがあり、資格取得後も勉強会や交流会に参加できるのも特徴です。
●「涙ソムリエ」公式サイト
https://tears-sommelier.com/