2020.9.22
川村エミコ、人生初のキャンプを振り返る〜「キャンプの思い出」
みなさん、キャンプは好きでしょうか?
わたしは好きです。割と好きです。
小学生の頃、憧れたキャンプに初めて連れて行ってもらった時のお話です。
キャンプに行きたくて、行きたくて、どうしても行きたくて、町を走りました。
昨今のキャンプブームはものすごいものがありますが、みなさんキャンプはお好きでしょうか?
ブームも相まってロケでキャンプに行かせていただく機会もあるのですが、私が忘れられない初めてのキャンプがあります。
小学4年生だか5年生だかの時です。
以前、友達の試験で不合格になった私ですが、Sちゃんと数年掛けて話してもらえるようになりました。Sちゃんは小学2年生ですでに『ビルマの竪琴』を読了している素晴らしい人だったので、私も見合うようにならなきゃと、当時、学研の付録でもらったストップウォッチで時間を計る事が空前のマイブームだったのですが、下2桁をゾロ目にする技を磨くことに精を出したり、「やまだかつてないテレビ」の『さよならだけどさよならじゃない』の歌が好きだったのでそれを覚えたり、昔から暗記している『のんたんおねしょでしょん』をSちゃんの前で披露したりしてました。
毎日プレゼンです。
そんな日々のある土曜日、Sちゃんが言いました。「今日から家族で丹沢湖にキャンプに行くんだ。」と。
すぐさま、私は思いました。「キャンプというものに行ってみたい! どうやら幸せ家族はキャンプに行くらしい。とにかく、私も行ってみたい!」
思い浮かんだのは、Sちゃんに妹のCちゃん、スレンダーなパパとママ。
リカちゃん人形の家族みたく生活感の無いSちゃん家族が丹沢湖でキャンプ!
オシャレ! イケてる! これぞ幸せのカタチだ!
私の気持ちはタカブリマシタ。
キャンプっていうのは聞いた事があったけれど、実態を知らない。知りたい! 経験したい!
若干10歳、強欲モンスターえみこちゃんの誕生です。
「羨ましいです。行きたいです!」
私が余りにも目をランララン♪として言ったからだと思うのですが、「川村さんも行く?」とSちゃんが言ってくれました。
ただ私はまだ子供。親の許可が必要です。
「Sちゃん、お母さんに聞いてみて、大丈夫だったら行きたいです。」
と言ったのは覚えております。
Sちゃんが「そうだね、それがいいね。川村さんも一緒に大丈夫かどうか聞いてみるよ。」
と多分言ってくれたのでしょう。こんな時、女の子な年齢でももうすでに女性です。女性はしっかりしています。
土曜日の体育の時間が終わると上は体操服のまま下にスカートをガバッと履いてソワソワ。
「先生、さようなら。みなさん、さようなら。」のあいさつと共に小学校から家までの20分弱の道のりを猛ダッシュ!! 途中でツツジの蜜を吸って猛ダッシュ!!
帰宅して、「お母さん! お母さん! お母さん!」
こんな時に何故いない! 母!!
あなたの許可が必要なのに。