2021.8.28
小3から新聞の株式欄を愛読。金融エリート・肉乃小路ニクヨさんが「お金が好き」な理由とは?
身銭を切るからこそ学べることがある
そして残り20万円は、ビットコインかイーサリアムか、暗号資産(仮想通貨)に投資します。
ブロックチェーンの技術を利用した暗号資産は、未来的発想の資産です。国や中央銀行も安泰とは言い切れませんから、中央銀行から独立した暗号資産を持つことは一つのリスクヘッジにもなりえます。
正直なところ、私はこの未来的な資産に対して興味はありつつ、警戒心もあるのですが、遊び感覚で使えるあぶく銭があるなら、いい機会だと思って投資してみたいな、と。
やっぱり身銭を切らないと情報や知識って入ってこないと思うんです。私の根がケチなのかもしれないけれど、いくらかでも自分のお金を使えば、感度が変わって、今までスルーしていたニュースも「おっ」と耳に入ってくるようになりますから。
今さら感もあるかもしれませんが、勉強の意味で暗号資産に20万くらい投資して、もしうまくいきそうであればもっとつぎ込む、ということをやってみたいなと思います。
自分が好きだからお金も好き
私の100万円の使い道はこのように、50万は「人のため」、30万は「自分のため」、20万は「未来への投資」、という内訳です。
こういう世の中だし、100万円を三分割なんてせずに、友達の飲食店に全部使ったっていいとは思うけれど、やっぱり自分の人生の楽しみも大事にしたいじゃないですか。
私はお金が好きだけど、それ以上に自分のことが大好きです。気持ちがいいくらいの自己愛!(笑)
だからこの歳まで独り身なのかしらと思うほど、とにかく自分のために時間やお金を使って、自分の知識興味を広げたり、アップデートしたりするのが生きがいになっています。
自分が好きで、自分を大事にするためにはお金が必要。だからお金が好きなんです。
私は金融業界にいた経験もあって、お金にまつわる様々な相談を受ける機会も多いですが、貯金であれ消費であれ投資であれ、大切なのは「自分のために、生きたお金の使い方ができているか」ということ。
「これは生きたお金の使い方なのか」「本当に自分の人生のためになるのか」、ほかならぬ自分自身に説明できる使い方であれば “浪費”にはなりません。
よく聞かれる「どうやったらお金が貯まりますか?」という質問に対する、シンプルかつ究極の答えは「自分とお金を好きになること」。これに尽きます。
自分の時間や能力や価値観を尊重して、そのために大切にお金を使っていれば、自然とお金が好きになって、お金にも好かれるようになるものです。