2021.8.28
小3から新聞の株式欄を愛読。金融エリート・肉乃小路ニクヨさんが「お金が好き」な理由とは?
その使い道から見えてくるのは、それぞれ異なる「お金や人生についての価値観や哲学」。誰しも関心があり、生きていくには絶対に必要だけど、それに囚われすぎても幸せな人生とはいえない――そんな不思議な存在、「お金」に迫ります。
前回は、医師で小説家の知念実希人さんが、コロナ禍の出口を見据えて、100万円の使い方について語ってくださいました。
今回は、ニューレディーでコラムニストの肉乃小路ニクヨさんが登場。証券や保険会社でキャリアを積んだ金融エリートで、「子どもの頃からお金が好き」と公言するニクヨさんの100万円の使い道とは……。
(構成・文/「よみタイ」編集部)
新聞の株式欄が友達だった
今回のテーマはお金の使い道ということですが、思い返してみると、私は子どもの頃からお金への興味が強かったんですね。
小学3年生くらいから、毎日、新聞の株式欄を熟読していて、「お母さん、この会社の株いいから買いなよ」なんて言っていました。嫌な子どもですよね(笑)。
今でこそ初対面の方ともペラペラお話できるようになったけれど、本来はコミュ障で引っ込み思案なので、子どもの頃は放課後に友達と遊びに行くようなことも全然なくて、新聞が友達のような感じでした。
友達もいないし、家に娯楽も少なかったのか、新聞とテレビばかり見ていて、テレビコマーシャルで見た会社の動きを、新聞の株式欄の数字で追えるのが楽しかったんですね。「最近よくCMでみる話題の会社はやっぱり株価も上がってきているな」とか。
子どもの頃から、経済を通して社会を見る面白さに目覚めてしまい、大学卒業後は、金融業界に就職しました。
今でも経済ニュースはよくチェックしていますが、それは、お金の動きを通して国の状況や国民の気分を知りたいから。
人間をわかろうとしたら、まずお金の流れを知ることだと考えています。
あぶく銭は貯蓄には回さない
そんな根っからのお金好きで、お金にウルサイ人間としては、あぶく銭として100万円が手に入っても、貯金に回すという選択肢はないですね。積立方式で続けている貯蓄計画が狂ってしまうので。
もし100万円使うとしたら、まず50万円は、新宿二丁目界隈のお友達の飲食店でパーっと飲みます。コロナで打撃を受けているお店を盛り上げたいし、お金を使うことで多少なりとも日本経済に良い影響がありますからね。