自分のように、学歴もスキルも持たない人たちのために本を書きたかった

自著『もっと幸せに働こう　持たざる者に贈る新しい仕事術』を漫画として再構成していただきました。ストーリー仕立てで読みやすく、書籍の活用方法の具体例として参考になると思います。私の論はドラッカーをベースにしているので、難解なドラッカーの入門書としても活用できるかもしれません。

世に成功の法則や自己啓発の類は星の数ほど溢れていますが、私はサラリーマン時代にこれらの何を読んでも、どうもしっくり来ませんでした。
奥付を見ると、〜〜大学卒業、上場企業で〜〜を経験など、大層な著者プロフィールが掲載されており、それを見るたびに「なんだ、やっぱり一握りの才能を持つ人しか成功できないんだ」と、どこか達観したつもりになっていたからでしょう。

また、ネット上にも
「こうすると成功する」
「これをやれば勝ち組になる」
のようなビジネス論・生き方論が溢れていますが……。

「集客論」を語る人のツイッターのフォロワー数が100人しかいなかったり、「継続する大切さ」を語る人のブログが5年前から止まっていたり。
ネット上の情報は「作者自身が達成できていない正論をそれっぽく語る」虚飾が多く、こちらもどうも身に染みてきません。

無論、これらも捉え方次第です。
学歴も職歴も大層なものを経験した偉大な著者「だからこそ」視座が高く本質を語れるのかもしれません。ネット上の情報も、経験していないことだからこそ理想を語ることが出来、案外それが的を射ていることもあるでしょう。

しかし私は私と同じような感覚を持つ人を救いたかった。

職歴も学歴も才能も『何も持たない人』が、
『実際に成功した』経緯と考え方を知りたい。

これが一番リアルな願望ではないかと考え、本書を執筆しました。