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「男性には、超えたらあかん性的『一線』がわかりづらい」南和行さん×三輪記子さん 男女のトラブル法律対談

セックスについて話し合う機会がない

 夫婦間でも性のすれ違いや強要に悩んでいる方って、たくさんいらっしゃいますよね。避妊をしてくれないとか。
僕は今回の『夫婦をやめたい』では、「嫌なことは嫌だと言っていいんだ」ということは伝えたいなと思ったんですよ。本の中にもセックスを無理にされる女性や、夫にセックスを拒否されて悩む女性が登場するのですが、結婚している以上、何だかよく分からないけど、我慢しなきゃいけないと思い込んでしまっている人が多い。でも、必ずしもそうじゃなくて、あれっ違うと思ったり、何か嫌だって思ったりしたら夫婦関係からの離脱を考えてもいいし、もし離婚に至らなくても別の観点から安全を確保する道があってもいいんだよって伝えたいなと。

書籍『夫婦をやめたい 離婚する妻、離婚はしない妻』より(©️上田惣子/集英社)
書籍『夫婦をやめたい 離婚する妻、離婚はしない妻』より(©️上田惣子/集英社)

 特に日本って不倫をものすごくバッシングされるから、ますます性行為は家庭内だけでってなっていきがちだと思うんですよね。これだけ外でセックスしたら極悪人のように言われる社会だから、家庭でしかできないやんみたいな話になるわけですけど、じゃあ家庭だったらいやが応でも絶対受け入れなあかんのか、と。

三輪 恋人同士でもそうなんですけど、夫婦間のセックスの話って普段あんまり話題にしないと思うんですよね。結婚して子供を産んだら妻を抱けなくなったとか、子供を産んだら夫とセックスしたくなくなったとか、よく聞くけど、本人同士でちゃんと話し合う機会ってあまりない。
私も子供を産んで本当に痛感したんですけど、産後ってめちゃくちゃつらくて、そんなすぐまたセックスしようかってならへんわけですよ。そういう経験した女性は分かっているけど、女性でも個人差がありますし、男性はもっと知らないわけです。私も自分が出産するまで知らなかったから。妊娠出産や精神的なものも含めて女性の体を知らないから起こるトラブルも多いと思います。

 だからこの本をきっかけに、夫婦の中のセックスというのをちゃんと考えてもらえたらとも思います。

後編に続く)

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三輪記子

みわ・ふさこ●弁護士
1976年10月24日生まれ。京都府出身。東京大学法学部卒。
立命館大学法科大学院修了。2009年9月、司法試験合格。2010年12月、弁護士登録。以降、京都を拠点に弁護士業に携わる。
2017年9月に東京に拠点を移し(第一東京弁護士会所属)、2021年3月に「三輪記子の法律事務所」を開設。
各種ハラスメント問題や離婚・男女トラブルなどのエキスパートとして活動。
また、報道・情報番組のコメンテーターとしても多数の番組に出演中。
趣味は「法律相談・筋トレ・読書・映画鑑賞」。好きな言葉は「意識が存在を規定するのではなく、存在が意識を規定する」。
・三輪記子の法律事務所
https://www.miwafusako.com/
・三輪記子のTwitter
https://twitter.com/bi_miwa
・三輪記子のInstagram
https://www.instagram.com/fusakodragon/

南和行

みなみ・かずゆき●1976年大阪府生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了後、大阪市立大学法科大学院にて法律を学ぶ。2009年弁護士登録(大阪弁護士会、現在まで)。2011年に同性パートナーの弁護士・吉田昌史と結婚式を挙げ、13年に二人で弁護士事務所「なんもり法律事務所」を大阪・南森町に立ち上げる。一般の民事事件のほか、離婚・男女問題や無戸籍問題など家事事件を多く取り扱う。著書に『同性婚―私たち弁護士夫夫です』(祥伝社新書)、『僕たちのカラフルな毎日―弁護士夫夫の波瀾万丈奮闘記』(産業編集センター)がある。
大阪の下町で法律事務所を営む弁護士の男性カップルを追った、本人とパートナー出演のドキュメンタリー映画『愛と法』(監督:戸田ひかる)は、2017年の第30回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞し、2018年全国上映で好評を博す。タレント弁護士として、テレビ番組へのコメンテーター出演やドラマ・映画の監修なども手掛ける。
・なんもり法律事務所
http://www.nanmori-law.jp/
・南和行のTwitter
https://twitter.com/minami_kazuyuki
・南和行のInstagram
https://www.instagram.com/minami_kazuyuki/

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