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「コロナ禍で頑張る子どもたちと学校の先生にエールを送りたい!」。『漫画家しながらツアーナースしています。』発売記念対談<後編>

コロナ禍で奮闘する学校の先生たちの頑張りを応援したい

坂本 ただし、みなさんに知ってほしいことがあります。コロナ禍では学校の先生もすごく頑張ってくださっています。大人に比べると子どもの方がコロナにかかりにくいとはいえ、集団生活の場である学校がクラスターの中心になっていないのは、先生たちの努力も忘れてはいけないと思っています。
私も学校の先生方から感染対策の相談を受けることがあるのですが、それこそ椅子の並べ方とか、保健室のリネンは一人が使うごとに交換して消毒した方がいいのかとか、本当に細かいところも努力して対策されていて、頭が下がります。こういう学校の先生の頑張りが、もっと世の中に知れ渡ってほしいです。

『漫画家しながらツアーナースしています。』にも生徒のために奮闘する先生が多数登場する。
『漫画家しながらツアーナースしています。』にも生徒のために奮闘する先生が多数登場する。

 ツアーナースをやっていても、少人数で大人数の子どもたちを守っている学校の先生方の頑張りはすごく感じます。医療従事者と非医療従事者の知識量の格差を埋めることは、すごく大変なのに、生徒の身を守るために、忙しい仕事の合間に非医療従事者である先生方はものすごい勉強や努力をされていて……。「すごいよ、先生!」ってエールを送りたいです。

坂本 本当に応援したくなりますよね。
先生ってすごく大きな存在。コロナ対策に限らず、学校で子どもたちになにかあった時に、まず対応するのは医者でも看護師でもなく先生ですから。
今作にも、アレルギーでアナフィラキシーの可能性がある生徒のために、先生がエピペン(アナフィラキシーの症状を抑えるための自己注射薬)の使い方を覚えるエピソード(1章「旅の健康」に収録「ハードルは高いけれど…」)がありましたが、あれを読んだ時もすごく応援したくなりました。

アレルギーとエピペンについて紹介した回「ハードルは高いけれど…」より。
アレルギーとエピペンについて紹介した回「ハードルは高いけれど…」より。

 アレルギーを持つ子どもの保護者や子ども本人からすれば、旅先や学校で症状が出た時のために先生にもエピペンを使えるようになってほしいと思うのは自然なことなのですが、先生たちは、本来医療は専門外です。いきなりエピペンの注射を持ってこられた時の先生の衝撃ってすごいし、不安も大きいと思うんですね。
でも、漫画にも描いたように、私が出会った先生方は、知識がほぼない状態からアレルギーや薬について勉強して、緊急対応時の連携を確認したり対応マニュアルを作ったりできるようになっていました。生徒の命を守るために一生懸命な姿を目の当たりにして、本当にすごいなぁと尊敬しています。
医療の専門家ではないのに、難しい病気を抱える生徒の対応をしたり、コロナ禍では授業を行いながら学校内でクラスターを発生させないための対策をしたり、並大抵の努力ではできないことです。

先生たちの並々ならぬ努力に感動し、励まされることも多いという明さん。
先生たちの並々ならぬ努力に感動し、励まされることも多いという明さん。

坂本 この1年半は、子どもたちや子どもたちに関わる先生方が、本当に頑張ってきました。彼らがこれだけ頑張っているのだから、私たち大人も今以上に
頑張らないといけないなと思いますよね。

 はい。医療情報って伝えるのが本当に難しくて、自分の認識が間違っていないか、誤解を招かない表現ができているかなど、不安は尽きないのですが、これからもみなさんの健康を守るような情報を、できるだけわかりやすく正確にお届けしたいと思っています。

坂本 お互いに励まし合っていきましょう!

ほっこり泣けて医療知識も学べる、人気コミックの第3弾!

『漫画家しながらツアーナースしています。現役ナース・先生・ママの“推し“セレクション』が6月4日より好評発売中です!
著者は、現役漫画家にして、修学旅行や林間学校に同伴する看護師、通称「ツアーナース」としても活動する、明さん。
「ほっこり泣けて医療知識も学べ役に立つ」と大好評のハートフル・コミックエッセイ第3集です。

今作では「ツアーナース」の物語に大きく関係する「全国の現役ナース・先生・ママ」が多数協力。彼女たちが感動・共感した“推し回”の意見も参考に、全16話をセレクション。
「熱中症」「日焼けとやけど」「アレルギーとエピペンの使い方」「喘息と吸入器」「腎臓や心臓の持病」「バセドウ病」「場面緘黙症」「潰瘍性大腸炎」「貧血」などなど、子どもでも正しい医療知識がしっかり学べ、また職業やコミュニケーションの大切さ、教育のヒントも得ることができます。
医療監修を担当した「佐久医師会 教えて!ドクタープロジェクト」の坂本昌彦医師によるコラムも掲載。

書籍『漫画家しながらツアーナースしています。現役ナース・先生・ママの“推し“セレクション』の詳細はこちらから

教えて!ドクタープロジェクトとは

坂本昌彦医師が責任者を務める「教えて!ドクター」は、長野県佐久医師会・佐久市による、子どもの病気、ホームケア、地域の子育て支援情報などを発信するプロジェクトチーム。
地域の子育て力向上事業としてだけでなく、SNS発信により「医師による確実な情報」を、リアルタイムで全国に発信しています。小児科医(医療者)と保護者の相互理解、相互負担軽減を目指しています。

公式サイト:https://oshiete-dr.net
Twitter/Instagram/Facebook:@oshietedoctor

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坂本昌彦

さかもと・まさひこ●佐久総合病院佐久医療センター 小児科医長兼国際保健医療科医員。2004年名古屋大学医学部卒業。2011年東日本大震災に際して、認定NPO法人AMDAの緊急医療援助チームの一員として岩手県大槌町で活動。その後福島に移り、福島県立南会津病院小児科勤務、海外留学などを経て、2014年より現職。保護者の啓発と救急外来負担軽減を目的とした佐久医師会による「教えて!ドクター」プロジェクトの責任者としても活動している。

みん●看護師&漫画家。過去作にGANMA!『LICHT-リヒト-』Ming短編集①~③。また看護師コミュニティサイト「看護roo!」に『ナースの力』掲載。ツイッター @rikukamehameha

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