2021.5.1
タイBLドラマにハマるまでの軌跡がわかる! バンギャルとテニミュとK-POPと私~竹内佐千子「沼の履歴書」インタビュー
2012年、めくるめくK-POP沼へ
テニミュ沼の後半は、K-POPとの二足のわらじ状態でした。
イケメンが大挙して歌って踊って、という竜宮城みたいな世界を味わってしまうと、自ずと次に流れ着くのはこれしかないよな……というか。
K-POPは最初にSHINeeを好きになり、そこからEXO-Mにすべてを捧げる形に。2012年後半に東方神起に出会ってからは、テニミュを卒業したこともあり、本格的にK-POPに首元あたりまで浸かっていった感じですかね。
ただ、テニミュの疲れを持ち越したままK-POP沼に入ったせいか、本格的に体調を崩してしまったんですよね。31歳で、ちょうど前厄の時でした。
本厄の時には、EXO-Mにとんでもない事件が起こってしまい、こんなにつらいことは今までなかったです……。「こんなことってないよ! 大好きなのに!」と叫んで泣き崩れて友達に背中をさすられてました。
後厄では東方神起が兵役に入りました。兵役期間の2年の間に、壮大なキルトを作成して待っていようと心に決めていたのですが(第4話「あつまれ!農民の沼」参照)結局一針も縫わないまま、キルトのために集めた布は、コロナ禍で母が布マスクを作るのに活用しています……。
で、キルトを縫わずに何をしていたかというと、NCTというグループにハマりました。
NCTはメンバーが固定されてなくて、2016年にデビューしてるのですが、どんどん増えて23人いて(2021年現在)、NCT127とNCT UとWayVとNCT DREAMというユニットに分かれて活動するのですが、もう、これを追っているのが忙しくて……正直、キルトどころじゃなかったんです。東方神起が活動再開するまでの片手間に応援できるような感じではなくなってきてしまって……。
――23人! ちょっとしたクラスの担任みたいな感じですね。
そうなんです。その子たちが、全員別々のクラブ活動に参加していて、掛け持ちもしている子もいたりしたら、そのスケジュールも把握して、全部の活動にちゃんと目を配って、通信簿つけたりできますか?って話なんです。
でも、一生懸命やっている姿を見ない、という選択肢はないわけですよ。合間に、トレカ(CDについてくるトレーディングカード)を可愛くデコったりもしないといけないし、グローバルグループなので、多言語の理解にも苦労するし、翻訳して字幕を付けたり、ダイジェスト動画を作ったりファンアートを描いたり本当に忙しくて……。
――竹内さんが、第5話「蘇らない、オタク」で膀胱炎になった時、「だって推しがかわいすぎて忙しいんだ!!」と仰ってました。実は、「推しがかわいい=忙しい」ということの意味が、今一つわからなかったのですが……比喩ではなくて、物理的に時間がないということなのですね。
そうです。本当に、時間がないんです。Bubbleという、メンバーがファンにメッセージを送ってきてくれるサービスがあるんですが(有料)、不意打ちで、突然何個もメッセージが来たりするので心臓にも悪いんです。確実に心臓の鼓動打ちすぎてるので早死にするでしょうね。訳すのに必死で(自動翻訳がついてるのに自力でわかろうとするオタク)私はあまり返信はしませんが……。
2017年は東方神起が兵役から帰ってきて、NCTもいて、何気に長くSEVENTEENのファンクラブにも入っている上に韓国のラップミュージックまで好きになっちゃって、悲しいことも起きたし、もう完全にキャパオーバーの状態です。K-POPは一度ハマると、次々新しいグループが出てくるので、応援するグループの取捨選択をしないと、本当に何回人生があっても足りません。