2021.5.1
タイBLドラマにハマるまでの軌跡がわかる! バンギャルとテニミュとK-POPと私~竹内佐千子「沼の履歴書」インタビュー
『テニスの王子様』に救われた2009年
当時の担当編集さんが連れて行ってくれたミュージカル『テニスの王子様』(以下、テニミュ)です。最初は、「ミュージカル? テニスの王子様って何?」という感じだったんですが、観終わったら即ハマっていました。舞台の帰りに漫画喫茶に直行し、原作の『テニスの王子様』を全巻読破しました。地方での公演にも可能な限り、泊まりがけで遠征しました。
――その後の竹内さんのライフワークにもなっている、「イケメンのおっかけ」は、この時期に開眼したということですね? 何がそんなに、竹内さんの心をつかんだのでしょうか。
わからないです。わからないんですよ……なんでなんですかね???
本当に教えてほしいです。なんでこんなにハマったんですか私……誰か教えてください……。
2012年に、2ndシーズンで不二周助役を演じた三津谷亮さんが卒業したので、私もテニミュ沼から卒業することになりました。最後の公演で舞台上から投げられた花を友人がゲットし、それを私にくれるという感動スペクタクルが起きて大号泣してました。それ以降体調のこともあって2.5次元は頻繁には観に行っていないのですが、三津谷さんのことはずっと応援しています。
テニミュ時代は、仕事も私生活も、いろいろ激動の時代で……たぶん、テニミュにハマることで、つらい心を力技で何とかしていた感があります。テニミュがなかったらどうなってたのか、考えるだけで恐ろしいです。体を壊しましたが、感謝もしています。
連載の第5話「蘇らない、オタク」には、この時期の実感がこめられてますね。