2021.3.5
最短で成功をつかむコツは意外なところに? こち亀作者が明かす「未来術」~漫画家・秋本治の仕事術
この偉業の背景には、どのような思考や行動、努力があったのでしょうか。
そのマインドやハウツーをあますところなく語ってくださったビジネス指南書『秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊誌連載を続けられた理由』からの特集記事。今回の第6回では、秋本さんの人生訓の真髄ともいうべき「未来術」を3つご紹介します。
「明るく笑って生涯現役でいることが人生目標」と語る秋本さん。
人生の満足度を高める、秋本流・未来術の極意で、みなさんのお悩みに答えます!
●「セルフマネジメント術」編はこちら。「時間術」編はこちら。「コミュニケーション術」編はこちら、「発想術」編はこちら、「健康術」編はこちら。
*書籍から一部抜粋・再編集してお届けします。
(構成/「よみタイ」編集部)
Q.最短最速で成功を手に入れ、未来を楽しむ方法は?
仕事で成功するために努力が必要なことはわかっているし、やる気もある。でも、ムダな努力はしたくない。
そう考える人は少なくないはずです。
自分の能力を最大限に生かしつつ、人生を楽しみたいと強く願うからこそ、結果に直結しない経験や努力は時間がもったないように感じてしまいがちです。
成功への最短ルートを見つけ、上手くその軌道に乗るためには、どうしたらいいのでしょうか?
A.最短で成功をつかむコツは回り道を厭わず、誰とでも付き合うこと
最短距離で成功をつかむためにはどうすればいいか。書店にはそんなことを指南する本がたくさん並んでいます。いまの時代、すぐに成功したいと考える人がいかに多いかということだと思います。
成功をつかむための方法は、僕も正直、よくわかりません。僕のことをマンガ界の成功者だと言ってくれる人もいますが、自分はただ好きなマンガを描いてきただけで、成功は後から勝手についてきたオマケのようなものだと思っているのです。
ひとついえるとしたら、逆説的ではありますが、最短で成功をつかむためには回り道を厭わないことだと思います。ただがむしゃらに、選ばないで何でもやってきた人が、比較的早く成功をつかんでいるような気がしてならないのです。
チャンスは誰にでも平等に、本当に至るところに転がっているものだと思います。だから、あれこれ選ばず、色々なものを拾ってきた人こそが、成功につながるチャンスをつかむ可能性は高くなるのだと思います。
そしてもうひとつ重要なことは、人を選ばず、なるべく広く交流を持つことではないかと思います。「この人と付き合っていても得がないや」とすぐに見切りをつけて、人づきあいの幅を狭めていくクールな人は、結局損することが多いものです。
どう考えても得るものがないように思える人であっても、「でも、もしかしたら何かあるかもしれない」という気持ちで付き合ってみる。それもまた成功をつかむためのひとつの術なのではないかと思います。
コミュニケーションは大切です。