2021.2.20
「心にお水をあげている感覚に」川村エミコさんを救った茶道エッセイ
私がこの本を読んだ時は39歳でした。一人でもとても充実していましたが、周りは結婚して、もう高校生や大学生の子どもがいる同級生もいて、「さて、どうしたもんかなぁ。このまま一人なんだろうか。」と答えが出ないことを毎晩考えていました。
そんな時読んだ『日日是好日』には、自然に身を任せることや「一期一会」という考え方、今ある一日を大事に思うことや人生の季節について書かれていました。いつの間にか読書が自分と向き合う時間にもなっていて、そして辿り着きます。
目の前のことを全力でとにかくやる! やりきる!!
それに尽きます! とグッと心が決意で固まります。
悩んだ時、立ち止まった時、この本は私の心を溶かしてくれて、最後にはまた強い決意と共に固めてくれます。押し付けることなく、大事なことが詰まっています。森下さんの物事との距離感も好きです。
今を大事に生きよう! と思える
伊坂幸太郎さんの『フィッシュストーリー』も救ってくれた本の一冊です。
4つの中編集です。その中の表題にもなっている「フィッシュストーリー」。すごく好きです。イケてます! 未来は明るいんじゃないかなぁと思えます。何でもないと思っていることや何にもならないと思っていることがいつの日か誰かを救ったりするかもしれない、そんなお話です。
全ては繋がっています。これもまた、今を大事に生きよう! と思える一冊です。
川村エミコさん初のエッセイ集、好評発売中!
川村さん初のエッセイ集『わたしもかわいく生まれたかったな』には、これまでの恋愛遍歴を振り返った「恋愛迷子のあんな恋、こんな恋。」のほか、気になる男の子に「粘土」とあだ名を付けられたエピソード、結婚・出産を迫ってくる「どうするの?なんで?女」撃退法など、数々の傑作エピソードが収録されています。
“川村ワールド”をたっぷりと堪能できる書籍の詳細はこちら!