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金内柊真「負けの烙印だけは押されたくない~新世代の逆襲」
「ゆとりだからとか若いからとか、そんな通り一遍な理由で負けの烙印だけは押されたくない」――有名になりたいと公言し、夢を叶えるためにがむしゃらに突き進む22歳・美容師・金内柊真。世代を超えて届けたい、熱すぎるメッセージがここに。

僕が「勝ち」にこだわる理由〜「俺のほうがお前よりすごいぞ!」と思っていい相手は、自分だけ。

僕、すごい自信家だと思われがちなんですよね。

「日本一の美容師になる」
「有名になりたい」
と常日頃言っているからだと思ってるんですけど、ほんとは違うのになーって思っちゃいます。
僕は自信があるから周りに勝ちたいんじゃなくて、マイナス思考だから勝ちたいんです。

努力をすればするほど不安になるのが僕の正解

努力の仕方に明確な正解はありません。

やろうと思えば誰だってできるけれど、正しい方法で努力できているのかどうかは結果でしかわかりません。もちろん、頑張ったこと自体も素晴らしいことだと思いますよ。でも、せっかく頑張ったのなら成果を出したいですよね。

先日、月1で開催される社内でのヘアスタイルコンペがあったんです。
今回からアシスタントも参加できることになったので僕も参加しました。

コンペは6部門あって、それぞれの部門ごとに順位が決まります。
まず、先輩の方々と比べてまだまだ半人前である僕が2賞も3賞も狙えるわけがないと思ったので、自分が戦えそうな部門はどれかをまず考えました。

結局、「ホットペッパービューティー フロントスタイル部門」が自分にいちばん向いていそうだと思い、そこからはとにかくスタイルの研究。ひたすらホットペッパービューティーを見続け、どんなヘアがウケるのか徹底的に調べましたね。
そして何案も考え、結構な時間をかけてしぼってしぼってひとつを選び、コンペに出しました。

でもそこで、僕は怖くなったんです。入賞できなかったらどうしようって。
努力の仕方が間違っていることが、わかってしまう。
目指すハードルが高いことが、わかってしまう。

頑張れば頑張るほど、結果が怖くなるんですよね。だからこそ、勝ちたいと思った。
今までの頑張りは正しかったんだ。頑張れば、夢に手は届くんだ。そう思いたいから、賞を取りたい。

結果は2位。めちゃくちゃ嬉しかったですね……。
でもこうした結果というのは、決して周りより優れていることを見せつけたいわけではないのです。

負けて、反省して、成長していくことももちろん大事なことだと思います。でも「だから負けたっていい」と甘えていては、正しい努力の仕方が身につくのが、きっと僕は遅くなる。結果を残して「俺が今までやっていたことは、無駄じゃなかったんだ」という安心をモチベーションにつなげることが僕に合ったやり方なんです。

「人と比べない」でいてはモチベーションが上がらない

勝ちにこだわることは、よくないこと。
そう考えている人もいますよね。

例えば、「人と比べるから辛くなる」とよく言われていますよね。それはその通り。
「だから比べない」という選択肢は正しいと思います。
でも、僕は、「比べても辛くならないように頑張る」を選びたい。

辛いことの減らし方は、人それぞれです。昔、話題になった「徒競走で手をつないでゴールする」。
あれって、本当に満場一致でそれがいいってなったんかな?って思います。
だって、その中に1番を目指したかった人だって絶対いたはずです。

人と比べるべきでないのは、自分の「目標」だと思います。
それにともなって生まれた結果については、比べることがモチベーションにつながる人は比べればいい。比べると辛くなる人は比べなければいい。
「自分は自分、他人は他人」を当てはめるのは、ここです。

運動が苦手な子は走り切るのが目標。運動が好きな子は1番になるのが目標。それでいいんじゃないでしょうか。
「みんな頑張ったから、みんな一等賞!」という結果が見えていたら、運動が好きな子は頑張るのが難しくなってしまうと思います。
人によって、物事に対する向き合い方や努力の仕方はちがう。そこに優劣をつけなければいいだけ。

「徒競走でいちばんを狙えないやつはダメなやつ」という考えがダメなんです。
結局、自分自身が「この結果でよかった」と納得できれば、それでいいんです。

ありきたりな言葉かもしれませんが、結局ライバルは自分!
だから僕は、「俺の勝ちだから、こいつより俺のほうがえらい」と思うことはないですね。
たまたまその時に、ある分野で僕のほうが評価されたというだけ。別のフィールドで戦えば、もしかしたらあっさり負けるかもしれませんし(笑)。結果を残して安心を得て、それをモチベーションにつなげたら、その「勝ち」は使い終わっています。いつまでもその勝ちを引きずって「俺はすごい」なんて思っていたら自分のためになりません。すぐに謙虚になって「じゃあもっとよくなるにはどうしたらいいんだろう」という、次のステップにつなげなければ。

結局、すべては自分の成長のためにやっていること。
自己陶酔が激しいやつみたいに聞こえるかもしれないんで、あんまり言いたくなかったんですけど、結局ライバルって自分なんですよね。
戦いの相手が自分、といったほうが正しいでしょうか。

「今日よりもモチベーションが高かった先月の自分」にも負けたくないし、「しんどいからさぼりたくなっている自分」にも負けたくない。

いろんな意味で、自分と戦うことが大切だなと思っています。

勝って「俺のほうがお前よりすごいぞ!」と思っていい相手は、自分だけです。

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金内柊真

かねうち・とうま●1996年大阪府出身。東京総合美容専門学校卒業後、
2017年よりヘアサロン「ALBUM」に入社し、現在は新宿店勤務。Twitterから発信する熱いつぶやきが多くの共感を集め、2018年8月に初の著書「才能が無ければその分努力すればいい」を刊行。2018年10月現在、Twitterでは約13万、Instagramでも約8万のフォロワーを持つ。

Twitter●https://twitter.com/Kaneuchi_Toma
Instagram●https://www.instagram.com/Kaneuchi_Toma/

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