2018.12.22
僕の「先輩」「後輩」論――ポジティブに先輩から怒られるコツ
先輩に怒られるの、僕も苦手ですよ!
みんなそうですよね。だって、怖いもん(笑)。
でも、嫌だとは思っていません。なぜなら僕は、どういう怒られ方をしても“自分にとってプラスになる”と捉えているから。
そう思えると、怒られることがグッと平気になります。
理不尽だと感じたときは、自分の経験不足を疑え
「何でそんな細かいことまで言うねん」とか「言ってることに納得がいかんわ」とか、思っちゃう気持ちもわかります。
1番嫌なのは、怒られている内容が理不尽だと感じたときですよね。
「自分が未熟だから、理解できないのかもしれない」。
理不尽だと感じたときは、一度そう考えてみてください。
親から言われたことで、当時は「うるさいな」と思っていたのに、後から「今思うとその通りだったな」と思ったことはありませんか?
もしかしたら、それと同じなのかもしれない。
経験が足りないせいで自分が注目できていないことの大切さに、自分で気づくのは大変なこと。だから、先輩が言葉にして教えてくれている。
その可能性って、実はすごく高いんですよ。
ね、一度素直に聞いてみようかなと思えませんか?
もし、素直になる余地がないような理不尽さなら、すべて教訓に。
自分がいい先輩になるための糧です。反面教師、ってやつです。
「自分が先輩の立場に立ったら、絶対こんなこと言わないぞ!」と決意できたら、それはもうプラスです。いつか後輩に慕われるために必要な「理不尽」なんだと思いましょう。
たくさんの先輩に怒られながら、自分にとっての「正しい」を集める
「誰にとっても正しいやり方」なんてものは、ありません。
自分にとって「よくわからない」と思う考え方だとしても、相手にとっては正しい。
例えば、きつく怒ってくる先輩を嫌だと思うかもしれませんが、本人は「若いころ、たくさん注意してもらえたから成長することができた」と思っているのかもしれませんよね。
みんな人間で、みんなちがう。
先輩と後輩の間にも、好き嫌いや合う合わないがもちろんあります。
仕事のやり方、成長の方法についても好き嫌いや合う合わないがあるのも当然。
だって、みんな性格や育ってきた環境が違うんですから。
例えば、僕は熱いタイプ なので、「みんなでがんばろう!! オー!!」みたいな、みんなで燃えて、力の120%を使うようなテンションが合うし、そういう仕事の仕方をしたほうが成長できる。
けれど、「力を入れすぎずに、気楽にやったほうがうまくいくんだよ」っていう先輩もいて、力の抜き方を覚えたほうが成長する人もいる。
先輩にはいろいろなタイプの方がいて、自身にとっての正しいやり方を教えてくれています。そのとき受け取れるものは、「みんなの正しい」ではなく、「先輩の正しい」なんです。
受け取ったさまざまな「先輩の正しい」を取捨選択し、いいと思うものだけを自分に落とし込んで、「自分の正しい」を形成していくのは、後輩の使命。
先輩に「俺に合うものだけ教えろ!」なんて、それこそ先輩からしたら理不尽だと思います(笑)。
だから、先輩の教えてくれたことに対して「それは違うだろう」と思うことは、悪いことではありません。性格や考え方がちがうから。
どちらが正しいとか、間違っているということではない。素直に受け入れられないことがあってもよくて、むしろその考え方に出会えたことで「俺は違うぞ」を出発点に、自分の考え方を強固に出来ることだってありますよね。
もし全員から学べたら、スーパー人間になれるかもしれない
そして、先輩によって突出している部分はちがう。
カットの技術が最高の人、お客様とのコミュニケーションが得意な人、さらに上の先輩からとてもかわいがられている人、後輩に慕われている人……。
先輩が磨き上げた「最高の特徴」を全員から集められたら、スーパー人間になれる。
もちろん、、自分と合わなかったり、できなかったりすることも絶対にある。全員のいいところを全部自分に落とし込むなんてむずかしいことです。
けれどどんな先輩に対しても「この人から学ぶぞ」という姿勢でいられれば、そうでない場合よりも絶対にスーパー人間に近づけるはず!
僕は完璧を目指したい。だから、そう思って先輩と接しています。
「先輩から誘われたら、出来る限り絶対行く」というちょっと今風じゃない自分ルールは、こんな風な考えから出来たものです。
先輩のいいところを見つけて、可能な限りもらって帰るために行っています。
「金内柊真の正しい」を「自分の正しい」にしてみてもいいかもしれない。
僕と自分は性格や成長の仕方が似ているのかもしれない。
そう感じた方は、是非この考え方を取り入れてみて欲しいです。
そうでない方は、「こういう考え方もあるんだなぁ」ぐらいに思っててください(笑)。