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田村麻美「ブスとお金」
タイトルのインパクト、著者の顔写真がカバー、そしてその画期的な内容で話題の初書籍『ブスのマーケティング戦略』は、ロングセラー街道を驀進中。「東京都足立区で一番気さくな(自称)」税理士、お金の専門家の田村氏が伝える女子たちへの経済指南。仕事をしてお金を得るということ、それで、人生の舵を自分自身で取るために、今からできることとは。ブスでも、ブスではない人も、その中間の人も必読! 幸せに生きるためのヒント満載のエッセイ。

ママ友を失った理由は、300円の手作りアクセサリー

ブスとお金 第4回

それは趣味なのか。はたまた仕事としてやっているのか。

 イベントスペースを併設しているカフェがあり、そこで定期的に、ハンドメイド作品の販売などをしている女性達がいる。

 他人の趣味に口を出す筋合いは誰にもない。
 私は飲み歩くのが趣味で、他人に「小さいお子さんがいるのにお酒ばかり飲んで大丈夫なの?」
 なんて言われた日には、
「うるせー! 自分の稼いだ金をどう使おうがいいだろ! 余計なお世話だ!」
 と、返してしまうだろうから、他人の趣味に口を出す権利は誰にもないし、出したところで反発をくらうだけなので、やめたほうがいい。

 話を戻そう。
 初めて訪れたイベントスペースでは、小さなお子さんをおぶったママ達が、手作りの品を販売していた。
 子育てをしながら、子供を寝かしつけた後に、夜な夜な商品を作製するのだろう。
 デザインを考え、材料を購入し、そしてイベントで丸一日を使い販売する。
 それはそれは、大変なことだし、自分で一生懸命作った商品を、見知らぬ誰かの手にとってもらうことはとてもうれしいことだとは思う。

 頑張る女性から元気をもらいたい。
 私は、そんな気持ちで向かったイベント会場には、アクセサリーをはじめとして、いろいろな商品が並んでいた。
 しかし、その販売価格に驚いた。
 髪飾り300円。

 いや、正直言って300円でも買おうとは思わない素人感あふれる代物だ。
 ヘアゴムに、よくわからない花みたいなものが縫い付けられていた。
 もはや、300円が高いのか安いのかもわからない微妙さを放っている。
 そして、材料費や作製の時間単価のことを考えれば、もう少し高く設定しないと成り立たないことは初見の私でも感じた。
 さらに言えば、300円の値段設定が市場価格と比較して安かったとしても、誰がこれを買って髪につけるのだろうか。
 そんな余計なお世話な思いが、瞬時に脳内を駆け巡る。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(2018年12月刊/文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
http://tamuramami.com/

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