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MB「新潟出身の服バカが年商1億以上を稼ぐまで~ 小学生でもわかるMBのビジネス成功論」
特別な技術や才能、学歴がなくても結果を出すことはできる……地方のショップスタッフからスタートし、今や年商1億以上をあげるまでにいたったMBの仕事術とは? 自身の経験から培った、結果を出すための「特別な思考と行動」について語るMB的ビジネス成功論。

「ネットの炎上」から見る「正しさ」の在り方~「炎上」は最大の集客方法なのか?

ネット上で日々見られる「炎上」。

堀江貴文さんなどを筆頭に日常的にSNSが燃え続けている有名人・芸能人は沢山いらっしゃいます。そうした方のフォロワー数を是非チェックしてみてください。
炎上が日常的である人ほど……圧倒的なフォロワー数を持っているはずです。

「炎上」は最大の集客方法である

実は炎上は何よりの集客方法です。

人は感情で動くもの。
もし人が感情ではなく理性により理知的に動く生き物ならば、あなたが忘年会で二日酔いになることはないし、アダルト動画に多くの時間を費やすこともないでしょう。

感情を刺激することは人を動かすことに繋がります。
これはネット上の集客だけでなく一般的なビジネスでも同じことが言えますね。
レストランでは美味しい!! と「強い感情」を喚起させることが満足度を上げリピート率を高めます。普通だなあ、くらいの感情ではリピートしようと思わないでしょう。

また、ご存知の通り「強い感情」にはポジティブなものとネガティブなものがあります。
美味しい!! という強い感情がリピート率を高めると書きましたが、いっぽうクソマズイ!! というネガティブな強い感情を与えたら「二度と来るものか!!」と強い決意と行動を喚起させます。

「ポジティブな感情を与えればリピートしてくれる」
「ネガティブな感情を与えれば二度と来なくなる」

いずれも行動の引き金となるわけですね。
無論「普通」では感情の刺激がゼロですから、特別な行動を起こすことはありません。
この構造をまず理解してみてください。
「人は感情で動くもの」です。

レストランなど一般的なビジネスにおいては「ポジティブな強い感情」を与えることが成果に繋がるわけですが……しかしながらSNSは別です。
怒りや憤りなどネガティブな感情が成果につながることが往々にして有り得ます。

SNSでは「他人を怒らせる」ことが炎上のきっかけになります。
「怒る」とは他人を自分の思うままに動かしたい、自分の意見に従わせたいとする感情です。
母親は怒って子供をしつけ(言うことに従わせる)、先生は怒って生徒を指導し、上司は部下に怒鳴って行動を正させます。
「怒る」とはつまり「自分の意見に従わせよう」とする心の動き、つまりSNSでは誰かを怒らせるような発言をすれば炎上します。
感情を刺激し怒らせれば、人は「自分の意見に従わせたい」と、様々な言葉を書き込んで拡散してくれるわけですから。

そうして怒る人が多ければ多いほど、バイラル(感染)的に話題が広がり、結果多くの人の目に触れるようになります。

「ツイッターが炎上するほどメルマガの登録数が増える」
「コメント欄が燃えれば燃えるほどYoutubeのチャンネル登録者数が上がる」
なんてことが起こるわけです。
炎上マーケティングとは実際にあるし、確実に成果を出す合理的な方法でもあるのです。

無論いくらSNSでもデタラメに炎上させてしまうことがビジネスの成果に繋がるわけではありません。
「バカ、アホ」など、どうしようもない罵詈雑言でサービスに登録してくれるほど世の中の人は無思考ではありません。
堀江貴文さんなどは理想的な炎上のさせ方だと思いますが、自分の主張をやや過激な表現にして感情を刺激するように投稿されています。
彼の主張は合理主義の塊であり、決して単なる罵詈雑言ではありません。丁寧に優しい言葉で説明すればおそらく誰もが理解納得できるほどの正論を発しているのですが、その表現が過激だからこそ、異なる考えを持つ人の感情を刺激して炎上するのです。

しかし炎上しても、よくよく読めば理にかなっているところが多いわけで、拡散されていくうちにその正当性に惹かれる人が生まれ、サービスに登録する人が出てくるわけです。
彼が毎日毎日炎上するのはビジネス的にも正しいこと、つまり堀江さんが憎くて炎上させている人は堀江さんのビジネスに最大限加担しているという、なんとも皮肉な構造が出来ているわけですね。

MBが「炎上」を嫌う理由

実は私はというとかつて一度も(少なくとも自分が認識している範疇においては)炎上を経験したことがありません。

SNSが燃えたことがないどころか、メルマガの感想を気軽に送れるQ&Aコーナーでもクレームや反対意見が年に2,3通来る程度。それもほとんどが「ここをこうしてくれると助かります」くらいのもの、炎上とは全く無縁です。

前述の通り、集客面においては炎上をさせた方が賢いでしょう。
しかし私はそれをしません。
人を怒ること、人に怒られることを何よりしたくないから……「正しさ」を押し付け合いたくないからです。

私はサラリーマン時代はさんざ部下を怒り、怒鳴り、自分の主張に従わせていました。
もちろん「こいつのためになるから」「会社のためになるのだから」と自分の正しさを信じて疑わなかったからですが……今振り返って見れば自分の愚かさに気がつけます。
「正しさ」とは人それぞれ異なる相対的なものだからです。

顔や性格が千差万別十人十色であるように、考え方や意見も人により様々なものがあります。どんなに合理性を備えた正しさを持っていたとしても、ある視点ある状況から見ると間違っていることだってあります。

例えば人を殴ることは犯罪ですが……自分の親も兄弟も恋人も殺した犯人に裁判所で思わず殴りかかってしまうことを「間違っている」と100%指摘することが出来ますか?
この様に法律ですら視点や状況によっては100%正しいとも限りません。
あらゆる意見があり、あらゆる立場がある、それを許容し寛容するから社会が成り立っているのであり、いかに合理的に正しくとも自分の意見だけを通そうとする行為は私には出来ません。(無論法律を軽視するわけではありませんが)

私はある時、10代20代の女性だけの職場に配属された際、この「相対的正しさ」に深く気がつきました。
男性社会で生きてきた私は当時「主従関係」みたいなものを強く意識しており、「俺の言うことが正しいからお前らはただ言われた通りに働け、絶対に成果は保証してやる」といった態度で部下と接していました。
すると数日で全女性社員に無視されるという事態に陥りました。合理的に考えて私の意見が絶対に正しいのに、どうして彼女達は従わないのか?? 売上をあげたくないのか?? と、はてなマークで頭がいっぱいになりました。

私は問題解決すべく一人一人と面談の時間をとりました。
ひとまず仕事を捨てて一人ずつ喫茶店に呼び出し、その子の気持ちを探ろうとしました。
すると話せば話すほど「相対的正解」の存在が浮かび上がってきたのです。

ある女の子は「売上が上がる」ことよりも「自分が気持ちよく働ける環境」を重視していたし、ある女の子は「効率の良い人事配置」よりも「気があう同僚と一緒に働く」方が成果が上がりやすかったし、ある女の子は「トップダウンで決めたお客様への提案」ではなく「自分が本当に好きな商品の提案」だけをさせた方が活躍できたし……「こうすればこうなる」という絶対的な方法論だけが正解なのではないと気がつくことができました。

その子に合わせた正解を汲んであげて、その子の理想と会社の理想の交差点を見て調整してあげる。それを一人一人行ったところ、最後私が辞める時には皆泣いてくれるほど心を通わせることが出来ました。

私はこの時から「他人を正解で縛り付ける行為」が嫌いになりました。

それは他人を他人と認めない行為だからです。
だから私は他人と争いたくない、他人には他人の立場があり、私には私の立場があるから。それを認めたうえで付き合うことこそが社会のあり方であり、自分の意見を通すことだけが社会ではありません。

だから私は「立場や視点を無視した他人との争い」である炎上を好みません。

「正しさ」はあなたの中だけにある

ツイッターを見れば炎上をバンバン起こす堀江さんのフォロワー数と、炎上を全く起こさない私のフォロワー数を見れば、ビジネス的にどちらが集客効果が高いかは明らかです。

しかしそれをもって「じゃあやっぱり仕事的には炎上させた方が賢いんだ」と思うのは要注意。
ビジネスとは数字を大きくすれば良いというものではないからです。

年商や年収が高くなればなるほどどこか偉いような、幸せな人生のような誤解をしてしまいがちですが、決してそんなことはありません。
10億円持っていても不幸な人はいるし、1円も持っていないホームレスが幸せを強く感じている場合もあります。

お金稼ぎためにビジネスをやると、大概幸せを見失います。
あなたの幸せを作るために必要なお金を稼ぐことは悪いことではありませんが、お金を稼ぐことが幸せを作ることであると誤解しているといつまでも幸せは訪れません。
お金はただの紙きれだからです。
「紙きれだけ」で幸せになることはできませんね。

ではビジネスとは何か……それは幸せを作るためのツールでしかありません。

私は私が考える幸せの形をビジネスを使って実現し、堀江さんは堀江さんが考える幸せの形をビジネスを使って実現しているだけ。
数字の大小や集客の多少は全く関係ありません。

私が炎上しない&させないようにしている理由は、「中身も外見もおしゃれな男性」で溢れた社会を作りたいからです。
どんなに外見がおしゃれでもどんなに収入が高くても、ツンケンした男性に私は魅力を感じません。どんな人にも優しく、どんな時も怒らず他人を尊重し、余裕のある男性こそが「おしゃれ」であると私は考えています。

私がもし「集客増」を好んで炎上をバンバン起こしていたらこの理想は叶えられないでしょう。お金はもっと入ってくるかもしれないけれど、私の周りはツンケンした人だけで満たされて、幸せから遠くなってしまうはずです。

堀江さんは炎上で多くの人を鼓舞したいと考えているでしょう。それは本当に素晴らしいことです。私と幸せの形は違いますが、社会に大きな影響を与え大きな波を作っています。ツンケンした人で囲まれてもそれで良いとするメンタリティが、彼にはあります。

今回の話は「炎上」が題材でしたが、奥に潜むテーマは「正しさはあなたの中だけにある」です。
炎上がいかに集客的にメリットだとしても私はしません。
こうした「正しさの選択」は人生の中で何度も機会があるはずです。

いくら集客的に正しいからといって、あなたが「炎上」させる理由にはなりません。
いくら親兄弟が望むからといって、あなたが「結婚」をする理由にはなりません。

いじめられている子供に「学校に行くのが正しいのだから行きなさい」と言えますか?
病み上がりの部下に「業績を上げるために今日も残業しろ」と言えますか?

炎上は確かに集客的には正しい。しかしその正しさがあなたにも当てはまるとは限らない。
正解主義にとらわれず、自分の生き方や理想をきちんと見つめることが大事です。
あなたは何を幸せと感じ、どんな社会にしたいと思っていますか?
それにより正しさは異なります。
「みんな同じ」なんて有りえるわけもないでしょう?

もっと考えてみてください。
もっと自分と向き合ってください。

正しさは外側にあるんじゃない、内側にこそ眠っているのです。

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エムビー●誰もが理解できる「オシャレの教科書KnowerMag」を運営。視覚効果や印象論などをベースにしたロジカルなファッション指南が好評を博す。「最速でおしゃれに見せる方法」「ほぼユニクロで男のおしゃれはうまくいく」などメンズファッション書籍の多数のベストセラー他、漫画「服を着るならこんなふうに」、ライトノベル「魔王は服の着方がわからない」などの原作監修も含め、関連書籍は累計100万部を突破。月額500円のメールマガジンは個人配信では日本1位を記録、月額5千円のオンラインサロン「MBラボ」も常に満員御礼状態に。自身のブランド「MB」発のオリジナルアイテム、フリークスストア、アダムエロペ、ステュディオス、しまむら、紳士服のAOKIといった大手ブランドとのコラボアイテムも爆発的な売上を記録している。
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