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MB「新潟出身の服バカが年商1億以上を稼ぐまで~ 小学生でもわかるMBのビジネス成功論」
特別な技術や才能、学歴がなくても結果を出すことはできる……地方のショップスタッフからスタートし、今や年商1億以上をあげるまでにいたったMBの仕事術とは? 自身の経験から培った、結果を出すための「特別な思考と行動」について語るMB的ビジネス成功論。

映画館のエンドロールでスマホをいじるのは是か非か〜世の中は「正解主義」では成り立たない

先日ネットニュースで「映画館エンドロールでスマホをいじる問題」についての記事を見かけました。感動大作を映画館で観てエンドロールで余韻に浸っていると前の席から煌々としたスマホの灯り…せっかくの感動が台無しでしょ、余韻に浸りたいんだからさっさと出て行け、と指摘するもの。
しかし「エンドロールでスマホいじる派」は「緊急要件が入ることもあるから」とこれに反論。SNSでは明確な答えを求めてお互いを貶すようなコメントが沢山見られました。

「いや、金払ってるんだから最後まで楽しむ権利があるでしょ、個人の都合で台無しにするなよ(いじらない派)」「どうしてもいじらなきゃいけない時もあるし、エンドロールなら良いんじゃないかな (いじる派)」などなど。

そもそもこの話に明確な答えなどありません。

「エンドロールだから少し気を抜いてもいいでしょ?」と思う人だっているでしょう。
「エンドロールも集中して楽しみたい」と思う人もいるでしょう。

考え方や捉え方を一つに統一することは不可能です。だからこそこの話に答えなどありません。
「いや、でもお金払っているんだから権利はあるでしょ」「いや、でも病気ですぐに動けない人が緊急要件の連絡がきた場合だってあるでしょ」などなどいくらでも無限に反論が思いつくでしょう?

誰もが納得できる明確な答えがもしあるのなら、そもそも論争なんてされないはずなんですよ。
憎しみが倍増されていくだけ、極めて無益です。

特定の意見を排除する正解主義のたどり着く先は…

世の中「明確な答えが存在するもの」なんてほとんどありません。
算数のように答えが導き出せるものなどほぼありません。

視点を変えれば正しさなんて簡単にコロコロと変化します。
若い人が優先席に座っていて「若いのに座ったままで一体何を考えているんだ!?」と指摘したら実はその人は足を悪くしている障がい者だった…なんてこともあります。
「一つの答えを万人に押し付けることの危険さ」を私たちは何度も学んで来たはずじゃないですか。

世界中で起きているテロの根本的理由は何ですか?
オウム真理教事件が起こった根本的理由は何でしょう?
自分が思う答えだけが唯一無二の絶対だと思うことの危険さは、過去の歴史が何度も示してくれているはずです。

そして明確な正解がないからこそ「他人を思いやる気持ち」が何より必要です。
いじる派には「エンドロールを集中したい人もいるだろうな」と思いやる気持ちが必要です。
いじらない派には「何かどうしてもスマホを触らなければいけない用事があるのかもしれないな」と思いやる気持ちが必要です。

考えてみてください、本来社会ってそういうものでしょう?
異なる考え方、異なる視点、異なる立場の人間が集まり、お互いを尊重しながら支え合って生きて行くのが世の中のはずです。色々な人間がいるのだから、色々なことを考えて思いやって生きていかなければならない。自分の都合や解釈だけを押し付けて生きていたら戦争になります。

「男性専用車両を作れ」「女性だけの街を作れ」
…言いたいことは分かるし、そう思うだけの辛い過去があったのかもしれない。けれど他人を排除していたら社会は成立しません。
多様性があるからこそ我々はこうして発展を見ているのに、どうしてその多様性をむしろ排除してしまう方向に流れてしまうのか。

どうかもう一度「思いやり」を取り戻してください。
相手のことを考える、相手のことを慮る、それが社会に生きる上で必要なリテラシーであり、母親から教わった最も大切なことの一つでしょう。

google検索すれば答えが出る現代、耳心地の良い正解主義に多くの人がすっかり陶酔しきっています。考えることも、工夫することもなく答えが導き出せる時代、だからこそ「唯一無二の正解」の存在を信じてしまい他人にそれを押し付けようとします。

唯一無二の答えがないのが人間の尊さです。
複数答えが存在する複雑な社会の中で、それでも手を取り合って生きて行くからこそ多様性が生まれ、信頼が生まれ、繁栄と発展を見たのでしょう。
にも関わらず機械が導き出す「正解」にすっかり魅了されて、本来の美しさを見失うとはなんと本末転倒なことか。

せめて、この連載を目にした人は一度考えて見てほしい。
他人に押し付けるべき正解など本当にあるのかと。

立場の違いも、宗教の違いも、性別の違いも、それら全てあるからこそ「社会」でしょう。
多様性の元に成り立っているからこそ、多様性を許容もしなければなりません。

特定の意見を排除する正解主義のたどり着く先はどこにあるか…賢明な皆様ならおわかりのはずです。

世の中は「正解主義」ではなく「バランス主義」で成り立っている

ここから少し話を拡大すると、世の中は「正解主義」ではなく「バランス主義」で出来ています。

あらゆるものは微細なバランスの上に成り立っています。
正解とは、唯一無二で語れる「原色」ではありません。あるとすればバランス、複雑な色が混じり合って時代や環境とともに変化する「絵の具」のような正解しかないのです。

実はこの「世の中は正解主義ではなくバランス主義である」という論は、私がビジネスを構築するうえで最も重要視している観念であり、私の「肝」とも言える内容です。無料情報で書くのが勿体ないくらい…。

例えばファッションに絶対的な正解など存在しません。
正解を求めようとすればいつまでも正解は見つからず途方にくれるでしょう。

あるのは「バランス」です。
その時代その環境その場所その状況…つまり「TPO」に応じた相対的な正解が存在するのみです。

好きな女の子を口説きに行くのと、家族で居酒屋に行くのと求められる服装は違うでしょ?
80年代のおしゃれと2000年代のおしゃれは全く違うでしょ?
絶対的な正解なんて無いんですよ。

ただ正解がなくても「バランス」はあります。
女の子を口説く時、家族で居酒屋に行く時、両者が求めるものは確かに違うけれど、実は「バランス」を変えるだけで整えることができます。
基礎となるリテラシーを掴んでさえいれば、あとはバランスです。求められる条件に合わせてバランスを変えれば良いだけ。
ロールプレイングゲームで的に合わせて「ステータス振り」を調整するのと同じ。
炎系の攻撃に弱いボスには炎系の武器を装備させます、氷系の攻撃に弱いボスには氷系の魔法を覚えさせます、ただそれだけです。
ファッションにおいては私はこれを「ドレスとカジュアルのバランス」という極めて単純化した指標で提示しています、興味ある方は「MB」で検索してみてください。

ビジネスも同じです。

90年代まで覇権を握り、影響力を行使していたのはTVです。
世の中を動かしていたのは間違いなくTVで、ドラマで使った曲がバカスカ売れ、街にいる普通の女の子を誰もが羨むアイドルにしたてました。
TVのインパクトを目の当たりにした世代は「TVで流したもの」を無条件に信じる癖がどこかあるでしょう?
言ってしまえば90年代までの「正解」こそTVだったように思います。

でも今はどうでしょうか?
TVの視聴率は順調に下がり、ニュースはインターネットから拾って来た情報を取り上げる始末。心血注いで作り込み、長い下積み期間を経て生み出す芸人のギャグよりも、Youtuberが駄菓子を食べる映像の方が収益を取る始末…。これも実は「バランス」です。
TV番組のように作り込まれたものよりも、未完成のものに愛着が湧くようになったのが昨今です。
コンテンツも「完成されたもの」よりも「未完成のもの」を好むようになったのです。
台本があり、多くの人が関わって完璧に作り込むTV番組が飽和状態となったため、未完成でくだらないけど、体当たりで真実があるYoutuberの方が好まれるようになりました。

一つのものが覇権を取ってもいずれそれは飽和状態となります。
飽和し、飽きられればその分他方が盛り上がります。

ファッショントレンドも、ビジネスも、恋愛も、人間関係もいかなるものも必ず「バランス」があります。バランスを逸するほど盛り上がれば瓦解し、瓦解した後にはバランスを戻す勢力が必ず生まれます。
この視点でモノを観察すると「次に求められるもの」が何かがわかります。
ファッショントレンドはここ数年「シンプルな着こなし」が求められました、だからこそ次は「装飾のある着こなし」が求められます。数年前まで「スティーブジョブスのファッションが究極だ」とこぞって言われていたのに、今世界のトップトレンドを走るGUCCIは悪趣味なほどゴテゴテと柄と色を重ねる着こなしで売上を伸ばしています。

人々が何を求めるかは、実は「バランス」を見ることで突き止めることが出来るのです。

「思いやり」こそが社会で成功を収める秘訣

そしてこれは冒頭の「思いやり」ともリンクします。

皆が何を求めているのだろう、皆が何を考えているのだろう…そうして他者を思いやる気持ちが「バランスを見る力」を生んでくれます。
考えてみたらファッショントレンドもビジネスも恋愛も全て、先見性は「思いやり」により生まれます。
他人はどう考えているのだろう、あのひとはどう思っているのだろう、そうした他者を思いやる気持ちが強い人ほど成功するのだとしたら…我々の社会はとても綺麗に出来ているじゃありませんか。

私はユニクロの柳井さんが大好きです。
彼が生み出したヒートテックは誰の売上も毀損せずに莫大な利益を作ったものです。機能性肌着というジャンルはヒートテックによって生み出されました。もちろんヒートテック以前にもアウトドアの世界などでは存在していましたが、今のように街中で普通に使うような類のものではありませんでした。

柳井さんは取引先も、競合他者も、お客様も、自分たちも「誰も困らない」ビジネスを心がけているようです。
パイを奪うことなく「パイを作り出した」彼のビジネス思考はまさに「思いやり」の塊です。他者を思いやり、他者を立てる気持ちこそが、ビジネスでも社会の形成でもメリットに働きます。

機械的な正解を好む人に成功はありません。
社会を崩壊させる因子だからです。

人類は多様性のもと発展し繁栄を得ました。
そこにあるのは間違いなく「思いやり」です。

誰かを思いやり他人を立てること、そこに共存の答えがあったのです。
映画館のスマホにイライラしたり、優先席を譲らない若者に舌打ちしたり…そうした些細な行為があなたの成功を阻んでいきます。思いやりを失わせ、意固地な考えに固着され、孤独に生きることを余儀なくされるでしょう。

肝心なのはバランスであり思いやりです。

これを絶対に忘れないでください。
あなたの人生を左右させる大事な大事な考え方のはずですよ。

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エムビー●誰もが理解できる「オシャレの教科書KnowerMag」を運営。視覚効果や印象論などをベースにしたロジカルなファッション指南が好評を博す。「最速でおしゃれに見せる方法」「ほぼユニクロで男のおしゃれはうまくいく」などメンズファッション書籍の多数のベストセラー他、漫画「服を着るならこんなふうに」、ライトノベル「魔王は服の着方がわからない」などの原作監修も含め、関連書籍は累計100万部を突破。月額500円のメールマガジンは個人配信では日本1位を記録、月額5千円のオンラインサロン「MBラボ」も常に満員御礼状態に。自身のブランド「MB」発のオリジナルアイテム、フリークスストア、アダムエロペ、ステュディオス、しまむら、紳士服のAOKIといった大手ブランドとのコラボアイテムも爆発的な売上を記録している。
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